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 インド・ムンバイの同時多発テロ事件で、銃撃され死亡した三井丸紅液化ガス社員津田尚志さん(38)の遺体を乗せた航空機が29日夕、成田空港に到着した。
 遺体には、津田さんと一緒に銃撃を受けて負傷した同僚の結束達也さん(44)が付き添った。空港では同社の玉置肇副社長(56)や結束さんの家族が出迎えた。津田さんの遺族も空港内で遺体と対面したという。
 遺体を乗せたシンガポール航空機は午後5時10分ごろ、駐機場に到着した。ひつぎはシートに覆われて貨物室に置かれ、空港の関係職員が花束を手向けて一礼。ゆっくりと地上に降ろされた。
 玉置副社長は「津田君は働き盛りの優秀な青年だった。こういう結果になってとても無念だったと思う。申し訳なかったなと言いたい」と吐露。「許せない非道な行為だ」と犯行グループを非難した。
 津田さんの遺体はその後、警視庁小松川署に運ばれ、同庁が検視をした。同庁は30日、都内の大学病院で遺体を司法解剖し、詳しい死因などを調べる。
 津田さんは現地時間の26日夜、ムンバイのトライデントホテルでチェックインの際、胸や腹を撃たれ死亡した。 

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