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 [eiga.com コラム] 夏休みは終わった。夏休み映画市場では「ポニョ」の1本カブりが続いたが、最後の最後で、「ハンコック」「20世紀少年」が萎みそうな市場を盛り上げてくれた。結局、この夏公開で興収30億円を超えた(超えそうな)映画は6本であった。「ポニョ」「花より男子」「ポケモン」「20世紀少年」と邦画が4本、一方の洋画は「インディ・ジョーンズ4」「ハンコック」のわずか2本で、おしなべて「邦高洋低」の夏であったと言える。

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」フォトギャラリー

 ここ数年の邦画の躍進については今さら語る必要はないと思うが、逆に、洋画(=ハリウッド映画)の不振については事態が深刻である。しかも、状況は案外単純ではない。例えば「スピード・レーサー」のように、全米でも不人気だったものが日本でも不人気なのは分かるが、問題なのは「カンフー・パンダ」「セックス・アンド・ザ・シティ」「ダークナイト」のように、全米で興収1億ドルを遙かに超える華々しい実績を引っ提げて上陸したにも拘わらず、日本での興収は10億円台と低迷してしまった映画があまりに多いという点だ。

 その、不調にあえぐハリウッド陣営から、この夏にもたらされた1本のニュースは、映画業界にさらなる衝撃を呼ぶ。

 「ハリポタ」の公開延期だ。

 当初、11月の予定だった「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の公開が、09年の夏に延期になったのである。しかも、撮影が遅れた、完成が間に合わないなどの製作起因によるものではなく、「マーケットが大きい夏休みに公開を移すことによって、より多くの収益を上げたい」というスタジオ側の拝金主義による延期なのだ。これには驚いた。楽しみにしていたファンは、さぞかしやりきれないことだろう。

 ちなみに、日本の09年正月映画のラインナップ(主要作品のみ)は下記のようになっていた。

●洋画
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(WB)
「WALL・E/ウォーリー」(ディズニー)
「地球が静止する日」(FOX)
●邦画
「K-20 怪人二十面相・伝」(東宝)
「252 生存者あり」(WB)
「ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」(東映)
「特命係長 只野仁」(松竹)
「赤い糸」(松竹)
「私は貝になりたい」(東宝)

 もちろん、100億円以上をほぼ確実に稼ぐドル箱シリーズ「ハリポタ」が断トツで、それに「K-20」や「ウォーリー」「地球が静止する日」などが続いて、なかなか盛り上がりそうな雰囲気ではあった。しかし、大黒柱が突如消えてしまった。

 「ハリポタ」の代役は、同じワーナー・ブラザースの配給で、リドリー・スコットが監督、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが共演するスパイアクション「ボディ・オブ・ライズ」に決まった。映画ファンなら、普通に面白そうな、大いに期待できる作品だが、興行的な観点から見てしまうとやはり役者が違いすぎる。

 2006年に、年間で邦画の興収が洋画を逆転して話題を呼んだが、07年にはまた洋画がシェアを奪回している。しかし、どうやら08年は、またしても邦画の興収が洋画を上回りそうである。「ハリポタ」の退場は、それを決定的なものにした。(eiga.com編集長)

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