女子プロゴルフの渋野選手の名前を最近見ないと思っていたら、昨年から調子を落としていたのですね。今年は予選通過もままならないようです。記事によると、フォームの改造に失敗したらしいと。

 

 全英オープンはまぐれやブラフで勝てるような代物ではないので、彼女に才能が備わっていたのは間違いありません。そして、2019年の優勝からまだ2年も経っていないのだから、その才能が彼女の中から消えてしまったわけでもありません。

 

 

 

 

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 足掛け数年、フォームと能力、そしてパフォーマンスの問題を論じてきました。一般にはどうでもいいような話です。おそらく、真に受けて読んだ人はほとんどいないでしょう。それでももう一度繰り返します。

 

 能力は正しいフォームと才能の複合体です。よって、どんなに才能があろうとも、フォームが正しくなければその才能は能力として発揮されることはありません。そして、正しいフォームを身につけるには、長年にわたる辛抱強い正しい練習が必要です。辛抱強い正しい訓練を支えるのは人格あるのみ。

 

 才能だけではどうにもならない。正しいフォームが絶対に必要です。渋谷選手のような才能あふれる逸材でさえも、フォームを失った瞬間に「one of them」と化してしまうのです。ましてや、才能が乏しいのなら.... 本当に怖いことです。

 

 

 目に見えないだけで、知力・学力も同じです。そこそこ才能があろうが頭が良かろうが、正しい論理的思考、正しい表現法、正しい練習法、そして正しい心構えがなければ、多少なりともレベルの高い知的活動をしようとするだけでたちまち行き詰まります。さもなければ、ペーパーテストで得意になるのが関の山か、それさえもままならないでしょう。