5年ほど前から気になっていてずっとほしいなーと思っていた香水M 


 専門店に行ってやっと購入する決心がついた。






 店員さんに「この香水Mいただけますか?」と告げると 

 「ありがとうございます。ちなみに新作の香水Pが出たのですが、Pの香りお試しになりませんか?」


 こちらの専門店は一人一人時間をかけてとても丁寧に接客してくださる。


 店員さんのこの一言で私の5年以上欲しいと思っていた香水Mへの気持ちはすぐブレはじめる。


 じゃあ、試してみようかな…と言い出す前に店員さんは既に流れるような優雅な動きでもって新作香水Pを短冊みたいなやつにシュシュっと吹きつけ私に手渡してきた。


 短冊みたいなやつをふわりと振ってみる                


いい匂い。


 香りの感想を伝えようと

 私「これ…」

 と言いかけたらすかさず店員さんが 


 店員さん「そうなんです。夜、大草原にポツンと1人寝そべっている少年が、満天の星空をながめているような、そんなどこかノスタルジックなイメージではないですか?」


 …なぬ?短冊みたいなやつひとふりから香る情報でそこまでの物語浮かばなかった!!💦 


 私が感じた香水Pの香りは祖母の家に遊びに行ったときの仏間の匂い。


 懐かしさを込めて「香水Pはおばあちゃん家の匂いに似ています。」と答えると


 店員さん「……夜、大草原にポツンと1人寝そべっている少年が、満天の星空をながめているような、そんなどこかノスタルジックなイメージですよね」って

 おばあちゃん家の匂いなかった事にされて同じ事二回言ってきた 

しかも一言一句違わず(笑)


 香水Pの香りは大草原の少年だとお店で決まっていたのかもしれない。 

はじめて香水に物語があることを知りました。結局購入したのは5年越しの香水Mこちらの香りはどんなイメージだったのか店員さんに聞けばよかったなー。


 今は寝香水にして楽しんでいます