昨日の続き

 

何故父が

「お前踏んでんのちゃうか?」

 

と聞いたかと言いますと

 

 

怖くて

 

その場を一歩も動かないで

 

ただただ叫んでたんです

 



足元に

 

トタン屋根のトタンの切れ端をふんずけてたんですけど

 

まさか

まさかと恐る恐る片足をあげてみると

 

地面とトタンの切れ端の間に挟まれていたぴーちゃんが

 

ぺっちゃんこになって横たわっていました

 

 

そこからパニックです

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!ぴーぢゃんっっっっ!!!!!」

 

父が慌てて

「どきなさい!」

と私を押しのけ

 

ぴーちゃんの体をさすり

人工呼吸

 

すると

 

ぺっちゃんこのぴーちゃんが漫画のように膨らんで

 

息を吹き返したのです

 

 

もうね

 

これほど生き物を飼うという事が大変な事だと思い知らされた日はないです

 

 

アヒルのピーちゃんは私が作った池で溺れるし

ちゃぼのぴーちゃんは私にふんずけられてぺしゃんこにさせられるし

 

とんだ家に来たなと思っているんじゃなかろうか

 

この日は罪悪感に打ちのめされた

 

次の日の早朝

 

慌ててチャボぴーちゃんを見に行くと

 

昨夜のぺしゃんこ事件が嘘のように元気に動き回ってくれていました…

 

本当によかった笑い泣き

 

嵐もやんだので

 

父と再び

 

鳥小屋を畑に移動させて

 

今度は慎重に

アヒルチャボ達を小屋に移し替えてから

 

安心して町内のラジオ体操に行って

 

帰ってきたら

 

畑の鳥小屋にいるはずのアヒルチャボ達が

 

 

1羽もいなくなっていました…

 

たった数十分の間に

 

跡形もなく一羽もです

 

 

小屋をよく見ると

ちょっと小屋と地面の接地面に隙間がありました

 

羽の一枚も落ちてないことから

 

きっとイタチとかが食べたのではないだろうと

 

私の頭の中で

4羽が必死に家出をしている絵が浮かんできました

 



とっても悲しかったけれど

 

本当に居心地悪かったんだろうなって

 

たったの1週間と少しくらいの出来事だったと思います

 

自由研究の発表は

まるで物語のように

 

「チャボとアヒルは研究途中で

家を出てしまいました」と締めくくったような

 

先生もクラスのみんなもきょとんとしていたような

 

そんな記憶があります。

 

それ以来生き物は飼っていません

 

今でもあの子たちの事を思い出します

 

可哀想な事をしたと

 

胸がチクチク。

 

 

うっかり

押し入れから出てきた漫画から

3日間にわたってお送りしました

夏休みの自由研究のお話

 

長々お付き合いくださりありがとうございました~~