ダサい私服の私を見るに見かねた

劇団ハイリンドはざまみゆきが

服選びを手伝ってくれた

体が大きいと知っているのに

普通の洋服屋さんへぱっと入っていく

「サイズないて!」

と言う私をよそに

まずこれ試着してみーとポイポイ私の手の中に服をほりこんでくる

絶対小さいわ!と思いながら試着室にいくと

意外や意外

着ることができた!

「な。枝ちゃんでも着れる服だってあるんやで(大きいサイズやなくても)」

感動ー

そのなかでもとても気に入った青色のワンピース

ただワンピースと共布で作られたベルトの長さがギリギリ

ベルトあるのとないのではだいぶ雰囲気が変わってくる

はざまは店のお姉さんに

「このベルトもっと長くなりませんか?」

店員「これしかないですー」

「これにかわるものないですかね?」

店員「これならどうですか?」

と渡されたのは

チャンピオンベルトみたいな分厚い幅の結ぶタイプのベルト
(あれなんて名前でしたかね?)

試しに巻いてみると一回しか巻けず
普通に後ろ手に紐を結ぶ感じになってしまっている
これはいかん。
他のベルトを探すも見つからず
結局はざまが

「今度うまい具合に枝ちゃんのベルト作ってあげるわ」

と言ってくれたけれど
待ちきれなくて

巻いてギリギリの共布でできたベルトを
なんとかイケる
巻けないこともない
そう言い聞かせて
くるんとウエストに。

ウキウキで

人に会いに出掛けました

道中何の問題もなく
おしゃれ気分で町を闊歩してましたが

約束していた方にご挨拶して話も弾んで

ハハハと朗らかに笑った瞬間のことです

ギリギリのベルト

弾け飛びました。


ギリギリまで外れる事を耐えていたベルトは
私の豪快な
ハハハの腹筋力に耐え兼ね

勢いよく
パンと左右に開いたのです

カウボーイがテキーラ飲みに店の扉を思い切り開ける感じとでもいいましょうか…

しかしその瞬間
素早くカバンでお腹を隠し
忍者の如く弾けたベルトをまるめ
左手に持っていた帽子の中へスポリ。

見事でした。(たぶん)

事なきを得ました。(たぶん)

見てみぬフリしてくださったのかもしれません
(それが正解)

今後このワンピースのベルトとどう向き合っていくかは
洗濯してから考えようと思います。