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長い時間が過ぎてしまいました。
11月に ほとんど書き終えていたのですが、
気持ちが落ちてしまい最後までが難しく
半年がたってしまいました。
悲しみの記憶、記録ではありますが
愛しい存在を残すための備忘録として
感謝を込めて一つの区切りをつけなければ。
頑張るぞ、びいちゃん!

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11月10日
朝6時に、妹からの電話で飛び起きました。

「もう、あぶないかも」

チトに伝えました。
普段寝起きの悪いチトですが、
すぐに起きて支度し、
二人で駆けつけました。 



後から妹に聞いたのは、
夜中ウロウロと落ち着かず
朝方4時くらいから
嘔吐やタール状の便があり
辛そうな様子。 
どこか痛かったのでしょう、
長い鳴き声をあげ始めたと。
その後、ふらつきながらもトイレに行き
オシッコをしながらしりもちをつき
そのまま倒れたびいちゃん。
呼吸が荒くなり 急変してきたので
私に連絡をしてくれたとのことでした。





車を停めるのに手間取り、
妹宅に入ったのが6:30頃


泣き顔の妹とラタ。
びいちゃんの体に触れながら
声をかけていました。


びいちゃんは、
下顎呼吸をしていました。 
私はなんだかぼーっとなり
ヒトと同じなんだな、
あぁ、もう最期がすぐそこなんだ と
一瞬思考が停止する感じでした。


妹が びいちゃんの体に手をあてながら
「心臓が停まっても
    呼びかけると動きだすのよ」
手に伝わる鼓動が
何度か消えかけても、
名前を呼ぶとまた復活してくると
泣きながら教えてくれました。 


妹から渡された
水に濡らしたガーゼで口元を
かわりばんこに拭いてあげました。


耳元で「びいちゃん!びいちゃん!」と
声をかけると
「ガーッ」と泣きながら顎が動く。 
まるで返事をしてくれているように。
瞳は開いたままです。


待っていてくれてた、びいちゃん。


必死で チトと声をかけた。

「びいちゃん!」「びいちゃん!」
「ありがとね!」
「よく頑張ったね!」

妹も ラタも 声をかけた。


私たちが着いて
5回くらいかな、
下顎が動いたあと、反応がなくなった。


「心臓、停まったみたい」
妹がそう言った。

胸に耳を当ててみたけど、
自分の早い鼓動が邪魔してよくわからない。



心臓が停まっても少しの間、
耳だけは機能してると聞いた事がある。

届け!と思い、
耳元で
泣き声で大きく言うのが難しかったけど
どうしても言いたかったことを
懸命に伝えた。

「びいちゃん!
   えらかったね!
   もう大丈夫だよ!
   いい子だった!いい子だよ!」
「ありがとうね!」




11月10日   6:35

チビビは、天国にいきました。





最期、辛かった時間がありましたが
想像したより少なくてよかった、のかな。
食いしん坊なびいちゃんが、
私と妹の作ったものを最後に
1日半食べられなくなっての、永眠です。



敷いてあるバスタオルとも持ち上げて、
一人一人 抱っこして
びいちゃんの温もりを感じました。



そして
汚れてしまった体を
きれいにみんなで拭き取りました。



妹は 24時間受け付けてくれる
お寺に連絡をしてくれてます。


ラタは、自分の部屋に入っていきました。
びいちゃん宛てに手紙を書いていました。


チトは、昨日完成できなかったものを
持参していて、
妹から 針と糸を借りて仕上げ始めました。
白いフェルトで小さな袋を六つ作り
中に びいちゃんの遺毛を少し入れて
『チビビ守り』と書き、
みんなに渡してくれました。




私は
薄くなってしまった
びいちゃんの毛並みを整えました。
トリミングはいつも
犬の美容室にお願いしてましたが、
顔まわりや、お尻まわりなど
ずっと切ってあげていたし、
病気になってから、
おうちカットで切っていました。
これが本当に最後の櫛なんだなぁと
涙が溢れてしかたありませんでした。


汚れて固まった箇所を切り、
全身を優しく優しくきれいに整えます。
嫌がってよく引っ込めた前足も もう、
力なく左手のひらにのっています。


ガリガリに固まった口まわりの毛も取り、
まだフサフサな耳の毛もツヤが出ました。
開いたままの瞳をみんなで閉じさせ、
腫瘍ができて以来、痛いからか
首から上しか撫でられなかったので
みんな頭を撫で続けてきたから、
「ちょっとここ、薄いよね」と
みんなで少し泣き笑いました。


すっかりきれいになりました。
そして 本当に寝ているように
最後のトリミングができました。
どんどん温もりがなくなっていく体が
とても悲しかった。



チトとラタと、最後の写真です。





11時から葬儀が決まり、
一旦、それぞれの準備の為、帰宅。
途中 チトと花を買いによりました。
棺に入れる花です。

旦那の運転でうちの車一台で
お寺に行きました。
最後部には
ラタとチトが、びいちゃんを抱いて。
駐車場に着いてから
私が道を間違えて
少し遠回りしてしまいました。
「最後の散歩になったから、いっか」

雲一つない、青空の日曜日でした。




お寺は、想像以上に人がたくさん。
法事も受け付けているとわかりました。
流れもスムーズで、
専用のスタッフさんも大勢います。
丁寧に対応してもらえるので、
不安なく、滞りなくでした。


いつも使っている
お気に入りの薄い布団と、
毎晩 舐めまわしていた ラタのシーツを
折りたたんだもの敷いたまま、
棺の中に。
よく食べたフード類や、プリン、
バームクーヘン、シュークリームも入れ、
手元には、ラタの手紙も入っています。
花をたくさん入れました。
泣きながら、みんなで入れました。

お経をあげていただき、
お焼香をすませます。
用意した花とは別に
バラの花を渡してくださり、
棺に入れました。


火葬場には、三つ扉があり
真ん中の扉が開いていました。
棺が置かれました。

最後のお別れです。

冷たくなってしまった頭を撫でて
最後の、本当に最後のキスをしました。
手に伝わる頭の丸みや、
いつものびいちゃんのにおい、
何千回としてきたから、
してきたから、
明日もしたかったよ、
ずっとずーっと、したかったよ。
ありがとうね。大好きだよ。


担当のかたが 扉を静かに閉めて、
お別れとなりました。

 

控え室で、みんなでお茶をいただきながら
スマホでたくさん撮った
びいちゃんの写真を見て
笑顔で過ごしました。

一時間半ほどして、再び火葬場へ。 
チトは、本当は火葬に対して
恐怖感が強く、
親戚の葬儀がここ数年続いてますが
火葬場へは 行ったことがありません。
この日 初めてです。


尻尾と喉仏の骨が
別にきれいにならべられていて
思わずチトも「わぁ!」と声をあげました。
「きちんとシッポの形になってる!」
骨になってしまったびいちゃんは、
こわいものじゃないよ、て、
教えてくれたと思いました。

チトのお姉さんだもんね、びいちゃん。
ありがとね。


妹のところと、分骨しました。
シッポも交互に一つずつ入れてたら、
妹の旦那さんが、
一つポロリと落としてしまい、
みんなで「もぉ〜(笑)」と、
賑やかに納めました。


その後もお経をあげていただき
至れり尽くせりで
ありがたかったです。


帰りに、一度妹のうちによってから
精進落としだね と
遅いお昼ご飯を食べにいきました。



そして、小さくなったびいちゃんと
家に帰りました。
「久しぶりに帰ってこれたね、
   びいちゃん照れ」と、チト。
本当だね、久しぶりだねぇ




ころ合いのよい箱があり、
素っ気ないから
華やかなハンカチを使い
これからのびいちゃんの居場所にしました。


決まりはない、
思いつきでお花やお菓子、お水をあげて。
仲間だったアンパンマンたちも一緒です。
『チビビ守り』もあります。
チトがまだお腹にいた頃、
そのお腹に寄り添っているびいちゃんとの
お気に入りの写真も飾りました。
ずっと一緒にいたね、びいちゃん。




現在では、





場所をかえて、みんなと一緒。
お下がりは、チトが食べてます(笑)
こんなにお花を欠かさない生活は
今までなかったなぁ。
敷いてあるものや、コースターは、
チクチク手縫いで作りました。
無心にやれて、作ってよかったです。
(クオリティーはおいといてね 笑)






まだ思い出して泣いてしまう日も
たくさんありますが、
半年前に見送ることができたのは、
今となっては幸せであったのだと思います。


チトが初めて持ったスマホで撮った
今年の桜。


鳥が突いて落ちた桜の花を持ち帰り、
びいちゃんにお供えしてました。
散歩道は桜並木だったので、
好きな香りが届くといいな。

でもお供えした本当の理由は、
びいちゃんに桜を見せるとやることのため。

「だってびいちゃんは、
   毎年食べちゃったもんね 照れ

毎年一輪食べちゃってたびいちゃんでした。



令和の桜は一緒に見られなかったけど
口には びいちゃんのキスの感触を
手には びいちゃんの体のフォルムを
頬には びいちゃんのあたたかさを
いつも感じて生きていけます。







チトを支えてくれて、ありがとう

本当にありがとう




びいちゃん

そちらには 先輩ワンコがいるから、
仲良く過ごしてね。
そのうち、会える時が私にもきたら
いつものように走ってきてね照れ