枝松直紀オフィシャルブログ Powered by Ameba -217ページ目

幸福の9ヶ月

おう





昨晩、ある人の日記を読んでいた。
約9か月分読んだ。

その人の生活がなんとなくわかってくる。




その日記は、苦しいこと、不幸な事、はあまり綴られていない。
前向きに日々を楽しんでいる日記だ。


しかし、9ヶ月分も読んでいると、その人の文章の中に、
本音がちらほら垣間見える瞬間がある。



「楽しかった」と書かれていても、
その度合いが、MAX楽しい時と、
この日記は自分だけが読むものではないからとりあえず

“楽しかった”と書いておく、

実際「楽しかった」のは嘘ではないし、楽しくなかったわけではないから、

とにかく私は楽しかったんだろう。的な「楽しかった」

この2種類の違いがわかってくる。


それは僕にとってとても面白いものだった。

作者の意図はそんな部分ではないにしろ、
俺はそういう『真実』がいつも気になる。

ホントはどう思ってるのカナ??ってところ。




前、誰かがいってた。

「ギターリストはいい意味おバカさん。ボーカリストはいつも真実を追う」

これはかなり的確だと思う。


俺はでもヴォーカリストであると同時にギターリストでもあると思っている。
真実を追っているおバカさん。ってことか。

でもそれじゃぁずるいね。いいとこどりだから。


とにかく僕は真実を追い求めてしまう。
時に知らなくてもよかった事も知ってしまう。



でも、本当は嘘と真実なんて表裏一体。

それはわかってる。

例えば「浮気してないヨ」って台詞も、

浮気がばれていないないのであれば、それはもしかしたら、

相手にとっては真実なのかもしれない。



ともかくその日記の真実は一体どこにあるのだろう。
その日記はあくまで「見せる用」の日記なのだろうか。


どちらにせよ、真実に到達する事は今の僕はできない。
なので追うのをやめた。

その日記を今の形で受け入れる。


休日、趣味、食事、娯楽、に着眼した、とてもグレイトフルな日記。
少し悩み、少し笑い、少し泣いて、少し恋をする。

とても幸せな事だ。




その9ヶ月分の日記を読んだあと、

とても心地よい気分になった。
俺はカーテンを空け、窓を開き、部屋に風を入れた。

「あぁまだ、夏は終わってないんやね」と体の中で独り言をいうと、
急に時間がゆっくりになった。

夏が、まだやり残した幸せのあれこれを俺に気づかせてくれてるみたいに。





俺も、なんか書こうと思った。

そして書いた。



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結局こんな文書になっちゃったけど、
とても今、爽やかです。





幸せは伝播する。



/mame