週末リビングで一人ゆっくりタイムのはずが、土曜日の朝練から帰って朝ご飯を食べ終わった息子が「映画館のような雰囲気で映画を見たい。見るんだ。」と下の階のブラインドをすべてしめてしまい(うちは1階の間取りがオープンフロア)、真っ暗に。

 

「ちょっと待って。まだコーヒーも飲んでないのに」と抵抗してみるも、「僕が朝練行ってるあいだ、時間あったでしょ…そうやっていつもママは…」と論破モードに入ってきたので、これはややこしくなってこっちが嫌な思いをするやつだと察した私は、そそくさと娘の部屋へ。まあ息子も月〜金学校、放課後も週末もスポーツで、たまには一人リビングでゆっくりしたいよね。(母さんもしたいけどさ!)

 

もうザ・ティーンエイジャー。朝練終わりで迎えに行って「練習どうだった?」と聞いても「good」と一言だけ。「それ以上話しかけんなよ」と言わんばかりにエアポッドを耳に突っ込む息子。まあ、そんなもんだ。

 


というわけで、今朝は巣立ってしまった娘の部屋で朝の時間を過ごしています。

 

広々とした明るいリビングでこの一杯を楽しみにしていたから、ちょっとがっかりしたけれど、娘の部屋のデスクに座ってみると、「そういえばここにこんなふうにゆっくり座ったことなかったな。娘はここで勉強したりメイクしたりしてたんだな」と、なんだかしみじみしてしまった。

 

娘が巣立ってまだ2週間ちょっと。寂しくないといえば嘘になるけれど、少しずつ慣れてきた。家を出たばかりなのに親から頻繁に連絡がくるのもどうかと思い、連絡も控えるようにしてる。でもそうしていると、ふらっと向こうから電話がかかってきたりして、そのときは自分でも驚くほどすごく嬉しい。私も徐々に慣れていくんだろう。


キャンパスのビレッジで韓国コスメの会社がブースを出していて、無料でいろいろなスキンケア商品を配っていたんだって。「こんなにたくさんもらったよ!」と嬉しそうに見せてくれた。画面越しの娘の後ろにある空気がキラキラしていて眩しいほど。宿題もたくさん出ていて大変みたいだけど、友達もできて元気で楽しんでいるようで何よりだ。

 

息子は今晩ホームカミングのダンスパーティへ行く。

 

仲のいい女の子から「ダンスに誘ってほしい」と言われていて、同い年の女子には優しい息子は、花を買ってプロポーズしてしまった。付き合う気持ちはなかったらしいけれど、相手はそうは思わなかったようで、今気持ちのズレが生じて面倒なことになっている。

友達同士で「一緒にダンス行こう」というノリの軽いプロポーズもあるから、そのつもりだったのに、相手は本気に受け取ってしまったと。相手の気持ちを知っていたなら、軽い気持ちで花なんてあげるべきではなかったと思う。でも後の祭り。


姉(娘)には相談していたそうで、「フレッシュマンでそういうのはやめとけ。ダンスは男友達と行きなさい。」とアドバイスされていたのを無視したから、そんなことになるんだよ。


その子の親御さんが「どんな男だ?」となったらしく(そりゃ自分の娘が花を持って帰ったらそうなるさ)、その子が「パパに会ってほしい」と言って、学校帰りに迎えに来た父親とちょこっと挨拶させられたらしい。もうすでに面倒くさそう。


ちゃんと “Nice to meet you, Mr.….” と息子の精一杯で礼儀正しく挨拶したらしいんだけど、後からその子に「あの握手は男の握手じゃない」ってパパがダメ出ししてきたんだって。あああ。


「男同士の握手はがっちりするもんだ!」とかその子を通して言われたらしくて、しかも「ダンスに行くなら娘の分もチケット買うべき」なんて流れになって、息子は「別に彼女じゃないし…」と思ったらしいんだけど、プロポーズした手前、買わないと悪い気がしたらしく、一応買ってあげていた。それはお小遣いから払わせた。ホームカミングのパーティだからチケットは20ドルくらいと安いけど、値段の問題じゃなくて、そういう流れになったこと自体がとにかく面倒。息子はうんざりしてる様子。

 

最近機嫌が悪いのはそれもあると思う。自分でちゃんと落とし前つけろや、と思うわ。本当に。親が止めても、彼はきっとやってただろうし。経験から学ぶしかないよ。

 

今の100倍ぐらい口出ししたいけど、見守る。修行だ。