太陽が降り注ぐ南カリフォルニアもすっかり秋めいて、土曜日の今日は曇り空。空気も少し冷たくて家の中でゆっくりが幸せな時間です。イメージとしては、こんな感じ。

 

 

 

 

 

でも現実はこんなきれいなものではなく、48歳ザ・ミドルエイジのシビアな現実がのしかかる中、ハムスターホイールを走り続けている感じがする日々です。

 

 

   ↑現実(目がイッちゃってる)

 

ハロウィンも一応流れにのって楽しむ努力をし(やるとそれはそれで楽しい)、疲れていないときに休むというのを大事にしていても、もはや疲れている状態がデフォルトなので、とにかく休めるときは休んで10月は無事終了。

 

昨夜は2時間の渋滞を経てやっと帰宅し、ごはんもテイクアウトでビールを…とわくわくうれしく食事を始めたその瞬間、息子が鶏肉を噛んだ時に矯正器具が壊れるという事件があった。パニックになった息子が大泣き。矯正器具が壊れるのはもちろん初めてじゃないんだけど今回のはちょっと深刻。針金が口内の奥に突き刺さり流血している。金曜日の夜で、もちろん歯医者は開いてない。

 

どうしたものかと、歯医者さんが「緊急のときには」とくださっている番号に本当に申し訳ない気持ちでテキストをしたら、学会でラスベガスにいるとのこと。写真を送ったりテキストを送ったりして、すぐに可能対応な歯医者で応急処置をする必要はないかも、ということに。

 

とりあえず今日(土曜日)にはこちらに戻るので、帰って来次第クリニックを開けてくださるとのことだった。お医者さんも仕事とはいえ、本当に申し訳なくて頭が下がる思い。

 

その後、家でできる応急処置をして止血もできたけれど、息子はもうずっと泣き叫んでいるというカオス。180センチを超える大きな体格だけれど、まだ中2で中身は子ども。泣き声は大きく、つらさも伝わってくるだけにほぼ誰も眠れず。そのうち私もイライラしてきて、大きな声を出してしまったり、泣いてしまったりという情けない状況になった。私も一週間の疲れが相当出ていたんだろう。そんな状態の私を、なだめてそばにいてくれるスティーブンの存在に救われた。

 

彼氏と高校のフットボール試合観戦のデートからご機嫌で帰宅した娘も、私達の様子に何事かとびっくり。結局家族全員夜中の2時頃になっても興奮していてぜんぜん眠くならない。でも息子は少し落ち着いてテレビを見始めたので、私と娘はそこからダイニングでアイスクリームタイムに。

 

ここ最近は、ゆっくりと近況を聞ける時間もなかったので、思いがけず娘とアイスクリームを食べながらの良い時間となった。娘の近況を聞く。女子高生独特の悩みというか、外から見るとキラキラにしか見えない世界でも、内側では色々あるなあ。助けてあげたいなと思うけれど、そんなことはできるはずもなく、彼女が自分で乗り越えるしかない。いつも最後は「ママとパパはいつでも味方だからね」で終わる。もどかしいけれどそれしかできない。

 

シニアになった娘に、親としてできること。環境を整えて、大学に行きたいという希望を叶えてあげたい(大学へ入るという願いは叶うだろうけれど、親としてそれを経済的にサポートできるかどうかはまた別問題だ。)私もスティーブンも今はそこが活動のエンジンになっている。家のローンもあるし、必要なお金を稼げる仕事があるというのは本当にありがたいことだなと思う。

 

ハムスターホイールが突然止まるようなことがあったら怖いなと思うけれど、それは生きていたら誰でも起こり得ることだから、こうして走れていることに感謝を忘れないようにと思う。でも時には自分でブレーキを踏んで、自ら回転車を降りて一休みすることはわすれずに、だ。

 

そしてミドルエイジの現実のもう一つの側面。自分の親のこと。

 

親は私の幸せが一番嬉しいというのはよくわかっているけれど、やはり国際結婚をしてアメリカに来てしまったという負い目を感じずにはいられなくて(その気持ちが年々増す)、時々苦しくなる。

 

半身不随の父親を老々介護していた母親。そんなにがんばらなくいていいよ、という願いは聞いてもらえず、よくわからない責任感で母は一人でがんばっていた。ところが最近、ようやくその責任を手放す気持ちになってくれた。だから、そんな母に今会いたい、会わなきゃと思って、今月の秋休みに一人で帰省することに決めた。

 

父の永久施設入居の準備でバタバタしているであろう時期なのに、向こうの都合も考えず、自分が会いたいから会いに行く。そういう行動自体が、私のわがままなのかもしれないと思う瞬間もあるんだけれど、いつか時間ができたら…って思っていても、いつまでもそんなベストなタイミングなんてやってこないし、物理的に可能なら行ってしまおうと思った。

 

 

🦷🦷🦷

 

先ほど息子の歯医者さんから戻って来ました。ラスベガスからETAまでしてくださり、自分の家族にただいまも言わないまま、息子のためだけにクリニックに直行してオフィスを開けてくださったDr.に心から感謝。息子もすごく感謝していて、自ら「どうもありがとうございました」をきちんと伝えていた。反抗期だし、私のことはクソババ呼ばわりするけれど、ちゃんと成長してる。