長かったようなあっという間だったような一週間でした。
娘の友達のお母さんが「子供達も退屈だろうから、うちに連れてきていいよ。」
と声をかけてくれていたのですが、とにかく人と接触することを避けるのが「家にいることができる者」として、社会に貢献できる一番のことだろうと判断して断った(これは4日ぐらい前のことなので、カリフォルニアで外出禁止令が出された今は、皆さんプレイデート等も自粛している…ことを願う)。
今は誰もが「自分が感染しているかもしれない」という思いで日々を過ごすべき時。このウイルスを抑え込むのはもう不可能というのは明らかなので、せめてそのスピードを遅らせることで医療スタッフが働けなくなってしまったり、病院がオーバーキャパになって起こる医療崩壊を少しは防げるだろうから。このままでは、ひと月もたたないうちに200万人のアメリカ人が感染するかもと言われているけれど(検査ができないだけでもうそれぐらいいるかもしれないけれど)、それを100万人に減らすことができるだけでも、自己隔離をすることの意義は十分にある。感染が防げないのなら、そのスピードを遅らせるしかないよ。
ということを娘には説明したけれど、
「たった3人の友達と家の中で会うことがなんでいけないの!?友達同士で遊んでる人もいるのに(その様子をSNSに上げているおバカさんたちがいるらしい)なんでうちはだめなの?」
と泣きそうになっていた。
でもその3人がそれぞれ4人家族だとしたら、3×4=12人。その中には外に出て仕事をしないといけない人もいるし、それぞれの家庭が違うスーパーへ行っている。誰がどこでウイルスに感染しているかはわからないんだよ、自分達も含めて…となんとか説得。
やっと腹をくくってくれたらしく(今のところは)、それならと、友達同士で「コロナウイルスダイヤリー」なるジャーナルをgoogle docで始めたそう。「今日は何を食べた」とか「どんな映画を見た」とかそういうことを写真と共に日記にしてグループ内でシェアしいる。この子たちにとっては、歴史の教科書にもずっと残るようなこの状況で過ごす青春。こういうグループ日記は貴重な思い出になるだろうし、「いつか出版しても面白いかもよ」と言ったらますます乗り気になっていた。
この状況、かなり長引く可能性があると言われているので、やっぱり子供達のメンタル面も心配になってくる。インターネットを活用してなるべく友達と関われるような状況を作ってあげるのは大事だろう。
ホームスクーリングもゆるゆるとやっています。
ネット環境がないという家庭もあるので(子供達は貧困層もいる、ごく普通の公立学校に通っている。)、オンラインで配信される授業や課題をこなすのは義務ではない。上の子供は自分でスケジュールを立てて取り組んでいるけれど、下の子は親のサポートは必死。でもそれがストレスになったら逆効果なので(何せ今の状況は家族でスペースシャトルに乗っているようなものだし)、できることはやって、できなくてもオッケー。読書はたくさんしている。
小学校の校長が
「Facebookで今日やったことをアップしてね!」
とおっしゃっていたので、小学校の公式Facebookをのぞいてみたけれど、
一部の保護者の我が家のホームスクーリング、こんな感じでやってますアピールがまぶしかっただけで、あまり見なくてもいいかも…と思いました。
そして、こんなに家にいる時間が長いのもなかなかないので、家の中でできることがあるなら、とにかくやってもらう良い機会。
娘は初めて電池交換に挑戦。アメリカのおもちゃって、こうやって工具で開けて電池を交換するものが多いから今までやらせたことがなかったな…と思って(親がする方が速いから)。
あと日本のおじいちゃんおばあちゃんに手紙を書いたり。
息子の「コロナで学校へいけません」っていう文章がじわる…。
うん。かなしいのはみんな一緒だよね。