今期取っているクラスは

Teaching English Learners。

 

カリフォルニアの公立学校で、英語が母国語でないK12(小学校~高校)に通う児童生徒は全体の20%。それぞれの学年、または教科内で、おそらくクラスに必ず数名はいるELLをどのようにサポートしていくか、というのを勉強している。ある意味自分の専門分野でもあるので、わりとリラックスして受けている。

 

ちなみに、ESL(English as Second Language)とかEFL(English as Foreign Language)という言葉は最近では使われなくなった。全員が英語を第2外国語、または外国語として勉強しているわけではないという理由から。確かに英語が第3外国語、という移民もたくさんいるだろう。といわけで、ここ最近ではシンプルにELL(English Language Learners)。確かにこれが一番しっくりくる呼び方かも。

 

あっという間にWeek6(全部で15週)だ。

 

今のところ成績はすべて満点。確実に課題をこなしていけばそれが結果として反映されるので、毎週ぼちぼちコツコツ課題に取り組んでいる。

 

今週の宿題はとても楽しい物だった。先ほど提出しました。TVプロジェクト。言葉がわからない外国のドラマを2話見て、それについてレポートを書く、というもの。

 

私はパキスタンのウルドゥー語のドラマを選んだ。レポートの内容は:


1.分かる範囲でストーリーの分析、


2.どのような情報を頼りに(登場人物の表情や声のトーン、セットなど)ストーリーを予想、分析したか、


3.ドラマを見てどういう気持ちになったか、


4.この経験を、今後どのようにELLをサポートするために生かしたいか。

 
ウルドゥー語でしゃべりまくる俳優たち(当たり前だけど)。最初はストーリが全く分からず、何度「つまらん」と思ったことか。でもストーリーを推測して文章化するため集中して見続けないといけない。1話はたったの30分だったけれど、永遠に感じられたよ。眠くなったし。
 
私が初めてアメリカで授業を取ったときは、日本ですでに英語を勉強していたので、先生の言っていることや、クラスメイトの言っていることが全く分からない、という思いはしなくて済んだ。でも、それでもかなり戸惑ったし、フラストレーションも溜まった思い出がある。話し手の表情はジェスチャー、コンテクストから必死に情報を得ようとしていたので、今回のTVプロジェクトで少しその頃のことを思い出した。
 
そして教えるってトップダウンの上から目線ではだめで、共感力っていうのが非常に大事というのを改めて実感しました。

経験と実績を確実に積めば(決して自己満足のレベルではなくて)、トップダウンでも生徒がついてくるようになるけれど(いわゆるカリスマ教師といわれる人達)、私はまだまだそこには至っていない。むしろ一生そうはなれない可能性の方が大きい。

自分の経験や勉強だけではなくて、生徒、保護者、そして他の先生達と積極的に関わることで、そこから学ぶことも本当に大きい。それは時としてストレスにもなるけれど、エネルギー源にもなる。だからこの仕事が好きだし、続けていられるんだろう。



 
 
 
今回のこのパキスタンドラマであれ?と思ったこと。





どこかで....





パキスタンの津川雅彦さん。







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