娘が小学校を卒業したタイミングでスマホを持たせた我が家。

 

「あくまでも、これは親が所有しているスマホで、あなたのスマホではないです」ということをベースラインに、スマホを渡す前に19個のきまりを守ることを約束(誓約書ですね)してもらったものの…

 

子育てってやっぱり難しいな~と痛感する。日々親も子供と一緒に学んでいます。

 

 

 

 

先日はこんな出来事があった。

 

我が家は夕食の前にはスマホを親に返却する約束になっているので(翌朝まで)それは娘もしっかり守ってくれているのですが、その後もお友達からのテキストとかスナップチャットのアップデートとか、電話はピコピコ鳴っていることはある。

 

娘もそれは分かっているけれど、友達にすぐに返信しなきゃ、みたいな雰囲気は全くなく(まあ、どうせスマホは触れないし…っていうあきらめもあるんだろうけど)、いったんスマホを私達に預けたら、むしろそこからはイラストを描いたり漫画を読んだり、自分の好きな事に集中できる…という感じでのびのびしているようにも見えます。

 

 

私は自分の子供時代の経験から、親子関係の鍵は信頼関係にアリと思っているので、娘のいないところで彼女のテキストをこっそり読んだりはしない。

 

まあスクリーンにメッセージが出るので、それをぱっと見ることはあるけれど、あえてパスワードを入れてメッセージのやり取りをガン読みしたりはしたこともない(まだない)。

 

 

で、

 

ある出来事が起きた夜のこと。

 

その日は家族で外食だったので、レストランに入る前に私はすでに娘のスマホをあずかっていました。

 

ところが、帰宅して子供が寝た後で、私のハンドバッグから娘のスマホを出した時に彼女の友達からのメッセージがぱっと目に入った。

 

 

 

そのメッセージとは…

 

 

 

 

「誰(※男)の〇〇。〇が一番すごいかってやつ、もう見た?」(英語でがっつりDワード)

 

 

 

 

え?え?え?と、何度もそのメッセージを読み直したけれど、やっぱりそう書いてあるし。そばにいたスティーブンにもすぐにそれを見せたら彼も一瞬固まって

 

 

 

 

ワッツ!?

 

 

 

と。

 

そりゃそうなるよね。

 

 

メッセージの送り主は仲良しお友達のエミリーちゃん。

 

こ、これは....その場ですぐにこのテキストのやりとりをチェックするべきなのかとスティーブンとあれこれ悩んだけれど、結局テキストはそのままにしておくことに。

 

というのも、どちらにしてもこれはちゃんと娘と話をしないといけない問題。

 

パスワードを解除しテキストを開けてそれまでのやりとりを勝手に見られた、ということを彼女が知ったら、きっとすごく怒るだろうし、それは親への不信感にもつながるだろう。その不信感は今後、娘のありとあらゆる手段を使って「隠す」という行為も導きかねない。

 

誓約書の中には、セクスティング(性的なメッセージや写真を送ったり受け取ったりすること)についての項目もちゃんと書いてあるし、話もしてある。

 

とにかくこれは無視することはできない問題なので、どうせ話をするのならこのままにしておいて、翌朝に

 

「こんなテキストが来てるのを見てしまったんだけど…」

 

と、まだパスワードも解除していないそのままの状態を娘に見せて、まずは彼女の言い分を聞こう、ということに決めた。

 

ただ、私の子育ての大きなテーマは「コントロールとサポートの違いを見極める」なので、今回はかなり葛藤しました。



コントロールは自分のため。サポートは相手のため。

 

自分がその場で瞬時に問題を解決して安心したいがために、状況をコントロールしたい欲求を抑えるのが難しかった!

 

今すぐ娘とエミリーちゃんとのやりとりを全部把握したい。このテキストの意図を知りたい。何なら今すぐに娘を起こして話を聞きたい...という気持ちがムクムクと出てしまって、もう苦しい。

 

でも、私の背負っている葛藤を理解してくれていて、かつ「コントロールVSサポートを見極めるのが難しい」というジレンマは抱えていないスティーブンが、娘にとって何がベストなのかを冷静に判断し

 

「明日の朝、僕が話を聞くよ。」

 

と言ってくれたのです。

 

そうだね。私だったら、もしかすると不安な気持ちが大きすぎて、責めるような聞き方をしたかもしれないと思う。

 

 

そして迎えた翌朝。

 

スティーブンがさっそく娘に話を聞くことに。

 

 

しばらくすると部屋から2人の笑い声が聞こえてきた。

 

?と不思議に思っていたら、スティーブンは「問題解決~」とニコニコ。

 

私はすごく気になっていたけれども、何事もなかったように朝のルーティンをこなし、彼女を学校へ送って行った(あえてその話題にもふれずに)。

 

後でスティーブンにどんな話をしたのか聞いてみたら、あのテキストは、その週に若者の間で大流行していたミーム(Viro Meme)についてのことだったそう。

 

テキストも全部見せてくれたと。

 

ミームとはいえ、がっつり下ネタなので、ここには載せませんが、

 

 

こいつらがネタになっていたミームだった。

 

.........

 

 

確かにティーンエージャーが好きそうなネタだけどさ。

 

 

 

なんというのかね。

 

まあそういうことに目覚める年齢でもあるよね。

 

それは否定しません。むしろ健康なことだと思う。

 

私も兄の秘密の引き出しに入っている〇〇本をドキドキしながらこっそり見るようになったのって中学生のときだったな~と、思わず遠い目に…。

 

思春期だもんね。

 

 

そっち方面に関しても我が家は割と何でも親子で気軽に話す方だとは思うけれど、何でも話してくれるし聞いてくれる、と思うのは親のおごりで、子供にはやっぱり親にも言えない、聞けないこともたくさんあると思う。

 

ただスマホがあればどんどん何でも見れるし、情報も入れることができるから(たとえスマホにフィルターをかけていても)、そこが私達の時代とは大きく違うところだな、と思う。

 

今回は、下ネタミームで「あ~そういうことか」で問題解決だったけれど、やっぱりスマホって難しいと痛感。

 

あらゆる手段を駆使すれば、ある程度までなら子供を監視下に置くこともできるけれど、それって結局子供が「上手に隠す」ことにエネルギーを使うようになるだけじゃない?とも思うし。

 

かといって、まだ到底スマホ代さえ自分では払えない子供のことを、「家の子に限ってそんなことはしません。信じていますから。」なんてことも言えない。

 

危険な状態から子供を守るのはもちろん親の責任だし。

 

「隠すこと」が当たり前になってしまったら、本当に危険な状況に陥ってしまった時に助けることさえできなくなるかもしれない。

 

 

 

やっぱり子供と一緒に学んでいくしかないんだね。失敗もしながら。

 

 

今回のことも

 

「パパとママがエミリーちゃんのテキストを見ちゃったように、自分が送ったテキストも友達の親に見られているっていう可能性があるんだよ。発信する前には、そいういうところまで考えること」

 

っていうのを改めて実感してもらう良い機会にもなったと思う。

 

結果オーライ。

 

 

 

 

☆画像はこちらからお借りしましたhttps://www.nick.com/shows/alvin-and-the-chipmunks