アメリカ2018中間選挙からもう一週間が過ぎました。早いな。

 

結果、上院は共和党、下院は民主党がそれぞれ多数派となったわけですが、トラじいはおそらく民主党と妥協して協力する道よりは、引き続き(おそらくこれまで以上に)対立する道を選ぶだろうから、2020年の本選挙に向けてますます「アメリカの分断」は一層広がるんだろう。

 

中間選挙開票後のトラじいのプレス・コンフェレンス(記者会見)をお昼のラジオで聞いていたのですが、トラじいは「我々の大きな勝利」を強調していて、中間選挙で議席を減らしたことは自分の責任ではない、という姿勢だった様子。

 

Assertive(断定的、とか独断的という感じかな)な雰囲気でトラじいに詰問するCNNの記者と、トラじいの間ですったもんだのやり取りがあったことは大きなニュースになっていたけれど、その部分ではなくて、記者会見を聞いていて気になったこと、というか面白いなと思ったことがあるので、今日はそれについて。

 
 
この時の会見をyoutubeで後から確認してみたんだけど(暇か…)、カメラはトラじいをおさめているので、記者団がどんな感じの人達でどんな表情をしていたか、というのはわからないのですが、ムスリムの女性記者(断定はできないけど質問の内容からおそらくムスリムの方だと思う)が、少しきつめのアクセントで質問をしました。
 
質問の内容は別に難しいことではなかったのに、トラじい。
 
I don't understand. What? (直訳すると、「あなたの言ってることがわからないんだが。ワッツ?」
 
そしてしばらくしてから日本人の記者が質問したときも(こちらの記者もかなりきつめのアクセントがありました)
 
Where are you from?
I...don't. I really don't understand. (言っていることがわからないんだが…)と。
 
まあ、確かにアクセントが強くて聞き取りづらかったんだろう。でもこの「は?」っていう切り返しが、すごくトラじいらしいな、と思う。
 
オバマ前大統領だったらきっと少し眉をしかめて"Excuse me, but could you say that again?"とか"Sorry, I'm afraid I don't follow you." とか言いそう(あくまでも想像だけど)
 
私がしゃべる英語ももちろんアメリカ英語ではないので、今までトラじいのような反応をされたことはたくさんある。移民の人達だったり、大卒だったりすると、あまりそういう反応はしない気がするけれど。
 
大都市(近郊)に住んでいるとその辺が麻痺してしまうというか、いわゆるアメリカ英語ではない英語を話す人も多いので、「は?」という反応はもうあんまり経験しないんだけれど、他の地域へ行くと、トラじいみたいな反応をするアメリカ人って多いんじゃないかな。
 
大統領たるもの、もう少し丁寧な返しはないのかな?と思わなくもないけれど(お前に言われたくない、だろうけど)、アクセントのある英語に対して「ワッツ?」とばっさり反応できちゃうトラじいに、「ほんとそうだよ。ワッツだよ。ワッツ。アメリカにいるならアメリカ英語でしゃべれよ。この移民が。」と共感しているアメリカ人も結構多くて、それが彼らにとってはトラじいの魅了の1つともなっているんだろうな、と思った次第です。
 
もし興味がありましたら、どうぞ。35分ぐらいと57分ぐらいのところです。私が聞いたのはラジオバージョンだったので、すごくきつい感じに聞こえたのですが、トラじいの顔を見ながらきくと、この方、本当に聞き取れなかったんだろうな…という様子が伺える。