こちらは我が家の炊飯器。すごく良い炊飯器で、毎日とても美味しいご飯をいただくことができています。

 

 

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イギリスのブロガーさんが、私が持っているこの炊飯器のことと、炊飯器考をブログに綴っておられ、それを読んでこの炊飯器が我が家にある背景にまつわるちょっとしたドラマを久々に思い出したので、今日はそれについて書いてみます。

 

 

 

話は15年前にさかのぼり、2003年の11月。

 

スティーブンとの結婚が決まり、いよいよ私の両親に直接挨拶、という日がやってきました。

 

両親はその1年前の2002年にスティーブンにはすでに会っています。「アメリカ人の友達が日本に遊びにくるから」ということで実家に連れて来ていたのです。実はもうお付き合いをしていたのだけれど。

 

(後で聞くと、父親はもうこの時から「娘はこの人と結婚するのかも」と思っていたらしい。理由は、それまでに男友達やお付き合いをしていた男性は何人かいたけれど、それまで一度も男の人を家に連れて来ず、スティーブンが初めて「友達です」と紹介された男の人だったからだそう。)

 

2003年の夏、スティーブンのプロポーズを受けた時に、そのことを私が初めて伝えたのは母親でした。

 

母は「娘が国際結婚してアメリカへ行ってしまう」という現実がしばらくなかなか受け入れられなかったようでした。

 

スティーブンのことは知っていたけれど、結婚するとなると話は別。そりゃまあね。

 

母には、「私は英語がわからないから、スティーブンが本当にアメリカ人なのかどうかさえもわからない。もしあなたが結婚詐欺みたいなことに巻き込まれていたとしても、私にはどうすることもできない。外国人と結婚するのはそういうことなのよ」というようなことも言われました。

 

そんなに心配しなくても…私が結婚したいと言っている人のことが信用できないの?と少し腹が立ったりもしましたが(母娘あるある)、

 

じゃあスティーブンがどういう人なのかということを証明しないといけないなと思い、私がまずスティーブンにお願いしたのは、オフィシャルの出生証明書をアメリカで取ってもらうこと。それから、○○大学の大学院生であることを証明するものとか、同時に仕事もしていたのでその給料明細とか。

 

それにしても、あの低いお給料を目にして、両親もよく娘を嫁にやったと感心するほどですが、そこはほとんど気にしていないみたいだった。それよりも、真っ当な生活をしているかというところを知りたかったみたいです。

 

次のステップとして、私はスティーブンに彼の生い立ちのことや、私への思いなど、両親に伝えたいことを手紙に書いてもらいました。

 

長い手紙でしたが、私がそれを日本語に訳し、さらにそれをまたスティーブンに視写させ、(この作業がかなり大変だった)その手紙と彼の立場を証明する書類を添えて、両親に渡しました。

 

その時スティーブンが見よう見まねで書いた日本語の長い手紙は、今もまだ両親が実家の「大切なもの」を入れる引き出しにしまってあります。

 

その3か月後の11月。ついに両親への挨拶の日がやってきました。

 

 

 

長くなりそうなので、分けますね。