皆さんこんばんは。

連日20度を超す気温にうんざりした母親が「もうそろそろ炬燵も除けなきゃね」と恐怖宣言をされたので、炬燵撤去のXデーに慄いている小娘です。

今日は寒かったデスヨ??


さて。

『平成お仕事広辞苑』はいよいよ「ま」行に突入します。

今回は【漫画家アシスタント】に焦点を合わせて綴っていきますので、どうぞ最後までお付き合いください。



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漫画家アシスタント【まんがか あしすたんと】

平均月給:166,389円(関東圏)


漫画の構想から原稿作成までを一人で担当して完成させていくことは、時間的にも体力的にも難しく、そのために漫画家さんはアシスタントを雇います。彼等は漫画家が描いた下絵にペンを入れたり、背景を描いたり、色をつけたりして仕事のサポートをするほか、場合によっては炊事や洗濯などの身の回りの世話も頼まれることもあるそうです。プロの仕事を間近に見られ、出版会社とのつながりを持てることから、漫画家を目指す人の登竜門として人気が高い職業です。





読むものに偏りがあるものの、幼い頃からずっと漫画を読んでいます。

井戸端会議に集中したい母親が、うろちょろと騒がしかった私をおとなしくさせるために与えた某月刊誌。それが私の漫画デビューでした。

それからすぐに少女漫画から少年漫画に移行し、そして青年誌へ。

いまでは新規開拓することもなく、特定の漫画をコンスタントに買い続けています。


漫画に関するエピソードって何か無いかな、と考えていたのですが・・・

私は専ら読むのが専門なので描き手としての体験談や苦労話などあるわけがなく、コミケなどにも参加したことがないのでオタク故の面白話などもなく、思えばとてもつまらない漫画人生を送っていたのだな、と実感いたしました。


ただ、漫画を通してちょっとした辱めを受けたことならあります。


あれは中学生の頃。

お気に入りの漫画を友人たちに布教すべく、学校に持ち込んだことが悲劇の始まりでした。

今でもどこの学校も漫画等の書物の持込は禁止なのでしょうか。

当時の我が母校は漫画や雑誌の持込禁止を掲げ、見つけ次第没収していました。


友人たちと漫画話に夢中なっており、全く気付かなかった背後の影。

そうです。

私は現行犯であっけなく御用となってしまったのです。

友人たちの「あーあ」というヤッチャッタネ的な視線、痛かったですね。

だって、没収された漫画のタイトルは



「思春期未満お断り」



だったのですから。



そりゃ「あーあ」です。

ひたすら恥ずかしいですよ、ホント。

内容も当時としてはエロ要素が多かったので、これまた「あーあ」です。

私も、目撃した友人も、職員室でパラパラと漫画を捲って見たであろう先生も、皆一様に同じ「あーあ」を共有したのです。


その頃の私はその漫画を非常に愛していましたので、後日職員室に赴き、その漫画が私にとって如何に重要な存在であるかということを滔々と説いてしまいました。

ハー。若いってホント怖い。

盲目にも程があります。


ちなみに「思春期未満お断り」は、今ドラマで放送している「絶対彼氏」の原作者でもあります。

内容は読んだことがないので分からないですけれども、きっと甘甘でエロくさいのでしょうねェ。ふふふ。




漫画家アシスタント



『平成お仕事広辞苑』第31回【漫画家アシスタント】


― 終 ―



Writing by 小娘