郵便局が民営化されて、窓口での横柄な態度が減った。これはたぶん事実。

国鉄がJRになったときの変化を思い出せば、そんなに不思議なことではない。

不採算サービスを切り落とす傾向は顕著だから、一時的にサービスの低下が起こるのは織り込み済み。
とりわけ大口利用者である企業や機関に対してのサービス低下は確実に起きている。
しかし民間企業として当然のことであり、よほどのアホでない限り、需要の高いサービスは必ず復活する。
これだけさまざまな伝達手段ができているのに、なおも郵便を使ってほしいとなれば、郵便局も新サービスを開発し宅配便やメール、FAXと戦う手段を用意せねばならないのは当然のこと。

しかし、実際に親書のやりとりの大半は書簡からメールに移っている。
行き過ぎたデジタル化は必ずアナログに回帰するとはいえ、普通の手紙がお洒落になるとは考えにくい。

さすれば極端なアナログに走るしかないかもしれない。
伝書鳩貸し出しによる24時間お手紙集荷サービス。
ちょっと大きな小荷物は犬ぞりを引いた太郎次郎サービス。

大切な女性へのメッセージを直接確実にお伝えする郵便執事「お嬢様、お待ちしておりました、あら、アルバートじゃない、どうしたの?枝豆様よりご伝言でございます」サービス。

にくったらしい上司の家に幼子を抱いた女性局員が現れ奥さんをじーっと睨み付け、ハラハラと涙を流す「お願い!この子を認知してください 」サービス。
など、膨大な数のスタッフを抱えるからこそできる高単価アナログサービスで生き残っていくしかない。

優秀な演技派職員は子会社の芸能事務所に配置換えとなり、劇団を作って活動。そのための郵便貯金会館は全国に配置済み。

書き物が得意な職員は小学館に出向だ。もちろん週刊ポスト編集部。

英語ができて金融の知識がある職員は、定時過ぎたら外資系金融のアルバイトで小銭を稼ぐ。JPモルガンなんかは社名に違和感がない。
職員総動員で小銭を集め生き残る。お高くとまったメガバンクにはできないような活躍を期待したい。