帯に書いてあった
一度読んだら止められず読んでしまう…。
今回の本は

モンスター 百田尚樹
永遠のゼロが秀作で、
マーヤ…いや風の中のマリア
輝く夜に…
と読んでいて、なかなかおもしろかったので
今回も読んでみた
感想は…
※ ネタバレになるかもしれないので
以前テレビであったビューティーコロシアムという番組を思い出すような内容で
整形前の醜い様がリアルかなという印象と、
整形後の周りの変化というものが顕著で
よく分かるといった感じ…
主人公である田淵和子(鈴原美帆)は幸せだったんだろうか…
金によって外見上は美しくなったが、
内面上はどうだったんだろう…。
学生時代の恨みを晴らしただけ?と思ってしまう。
でもね、そこを掘り下げずに、私は読み続けたんだ…。
いろいろ、美容整形の話も詳しく書かれていて
いやぁ、雑学知識が増える増える^^;
げに、まっこと恐ろしきは『人の情』
主人公はなんと絶世の不美人田淵和子
その顔はブルドッグさながらというから、
女性でそれだとちょっと可哀そう…。
和子はまさにその容姿ゆえに不遇な人生を送る。
友達もなく、
孤独なまま俯いて暮らす日々。
当然恋人などできるわけもなく、
勇気を奮って憧れの人に渡したマフラーも野良犬に巻かれているの見つける始末。
勉強に精を出して資格を取っても、就職面接ではことごとく落とされる。
ようやく就職できた工場では、中卒の子やおばさんに交じって働く。
親にも見放され、このまま人生を終わるのかと思った彼女は
ある時、整形に出会う。
お金を作ろうと風俗で働く決意をするも、
ここでも片っ端から断られる。
身を落とす事もできない辛さだが、
なんとかSM店に潜り込み、必死で働きお金を作る。
そこから彼女の人生が劇的に変わっていく。
やがて誰もが振り向き、
視線が釘付けとなるほどの美人
鈴原未帆として新たな人生を生き始めた和子は、
それまでと一新した世界に生きる事になる。
すれ違う男性の目を見ると必ず視線が会う。
店に入ってもサービスが違う。
正当なクレームでさえ取り合ってもらえなかったのに、
理不尽と思えるようなクレームも聞いてもらえる。
もちろん、男たちもすり寄ってくるし、
ちょっと微笑みかけるだけでみんな有頂天になる。
二つの人生を対比して物語は進む。
そうして読みながら思う事は、
やはり美人は得なんだろうな^^;という事
と思うこと
美女と野獣」を始めとして物語のヒロインはみんな美人、
美人でなければヒロインになれないという指摘はまさにその通り。
興味深かったのは、和子の中学時代の教師のセリフ…
『犬でも小さい時から可愛い可愛いと大事に育てられたら、
性格のいい犬になる。
しかし、
殴られたりいじめられたりした犬はめちゃくちゃ性格が悪くなる。
性格と心は一致するのだ』
そしてその言葉は、
女性の美しさは顔だけで決まるものではないと必死に信じようとしていた和子の心を砕く
こうして、女性にとっての美しさとはということをとことん考えさせてくれる。
ある意味哲学的な本である。
男は女を顔だけでは選ばない、と誰もが思う。
しかし、第一印象は顔だし、それがその後の印象のかなりの部分に影響する事も確かだ。
和子をバカにし、未帆に媚びへつらう男たちを笑いたくなるが、
それは鏡に映った自分の姿かもしれない。
美しさとは何?
と思わず考えさせられる。
和子と未帆と二つの人生がラストで交錯する。
初恋の相手の男性が自分(今の…)に離れたくないと嘆願する。
でも、そのとき病気が発症する。
その時、実は和子だと告げる。
自分が醜いので言いそびれて「告白」も出来なかった事も…
でも、その時の男性の対応は…
それはちょっと切なくて温かくもある。
薄れゆく意識の中で未帆(和子)は………
ハッピーエンドと考えたいラストである。
う~ん、これも読んで、思わず唸ってしまった
今日はお休みだったので
図書館で一気読みした『すのう』です