電車に乗ると必ず化粧をしている女がいる。おそらく私より年上、ってことは30か!?いい歳してアイメイクする時にする白目の醜さをよく人前に曝せるなと呆れるばかりでなく、使っている化粧品も薬局仕込みの安物ばかり。


それを見ると、彼女の身につけているもの全てが安そう。大人が高校生みたいなキャラクターモノの大きい鏡を持たないし、仕事用の鞄にキャラクターのぬいぐるみキーホルダー付けないだろう。


仕事できなさそう。。


って、そう言う私も誰か見知らぬ人から持ち物とかで色んな評価されているんだろうな。
ヒールの罠が巷には溢れている。


マンホールの蓋とか、タイルのつなぎ目とか、ぬかるんだ泥道とか。


新宿三丁目の駅で私は罠にかかった。排水溝の蓋の小さい穴は、ヒールには適した穴だった。はまるだけならまだしも、足を上げたら大きな金属音と共に蓋が釣れた。


抜けない…でも引きずって歩けない。恥ずかしさよりも焦りが大きく、靴を一旦脱いで試みた。


外れた!良かった~。達成感と同時に恥ずかしくなり、逃げるようにそそくさと立ち去った。ヒールは危険だ。
自動でシュパッと消臭されるあれが気になり、ボーナスも入ったので購入した。


電池式で時間感覚も選択できる。すげー!ボタンを押しても出る。おもしろい!


感動しながら部屋に置いた。


ただ、感動も直ちに薄れ、存在を忘れてボーっとしていた。すると、働き者の彼はいきなりシュパッとする。私はビクッとなる。


心臓に悪い。玄関に置いてみた。玄関と言っても1Kの私の部屋はキッチンでもある。


料理しているところにシュパッとされ、ビクッとなる。


慣れない…