ウェンディという女の子がスタートレックの脚本コンクールに参加するために、ロサンゼルスのスタジオまで自作の脚本を届けにいく話。
ウェンディは自閉症で、グループホームに暮らしている。ケーキ屋?(サーティワンみたいな雰囲気のアイス屋のような感じ)で仕事をしている。覚えたことには、習慣的に安心して取り組めるが、未知のことに取り組むことは苦手。好きなスタートレックについての知識は、スタートレック百科事典のよう。ウェンディは、そんな大好きなスタートレックの脚本コンクールに向けて、日々、少しずつ少しずつストーリーを書き進めている。
しかし、長い時間をかけて、脚本を書き終えると、実は、郵便ではコンクールの締め切りに間に合わないことを知る。窮地に追い込まれたウェンディは、締め切りに間に合うためには直接持ち込むしかないと考え、
誰にも言わずにグループホームから飛び出し、脚本を持って、遠く離れたロサンゼルスのスタジオまで向かう。
未知のことに立ち向かいながら成長していくウェンディとウェンディの周りの大人たちの姿を、明るくテンポよく、ユーモアを交えながら描いている。
「スタートレック」の脚本コンクールというところがこの話のテーマと深くかかわっているように感じた。スタートレックという話に登場する人物たちが、さまざまな人種(宇宙人も含め)であり、その中のスポックという人物(宇宙人と地球人のハーフ?たしか)が、ウェンディの気持ちを表しているように感じた。(スポックは、ものすごく知識があって頭の回転がむちゃくちゃ早くてみんなに頼りにされているんだけれど、人の「感情」を理解することが苦手で、他の乗組員と衝突することがある。)
劇中にウェンディが、脚本を届けた後に、
実は、一番読んで欲しい人はだれかを告げるシーンが心に染みた。
