数日前、東京には珍しく
雪が降った。
寒い日が続いている。
1日の仕事が終わり、帰路の時間。
職場と家の間にあるコンビニの駐車場。
店内から、眩しいくらいの蛍光灯の光が放たれている。
店内の眩しさや清潔さとは不釣り合いな、使い古されたプラスチック製のベンチが設置されている。
子供の頃、夏休みに市民プールに泳ぎに行くと、プールサイドに置かれていたものととても似ている。
1日の終わり。自分の自由な時間。
飲み屋に寄ったりして過ごしたりすることがあるが、金がかかるので、そんなに毎日できることではない。
寒さを我慢しなければならないが、
飲み屋に入らなくても
一人で静かに1日のことを振り返ったり、
本当の自分の気持ちで過ごしたりできる。
自分と同じように帰宅している人か、
近所へ買い物にでも向かっている人か、
それとも、今から仕事に向かっている人か。
冷えた夜の空気の中に、春の花の香りがして、懐かしい気持ちになった。

