今週の直言 7月28日 | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

今週の直言 7月28日

シリーズ「集団的自衛権」を考える・・・13「個別的自衛権」と「集団的自衛権」の限界領域が重なってきた
※7月28日掲載記事

 国際標準の概念整理と日本政府見解の概念整理の違いは、これまで説明したとおりだが、それをさらにわかりにくくしているのが、近時の核や弾道ミサイル等の武器技術の飛躍的な進展だ。

 添付の図のように、たしかに、通常兵器しかもっていなかった時代、たとえば、大戦前の状況では、「個別」「集団」ははっきり分かれていた。それが武器技術の進展で図のように交わる(重なり合う)ようになってきたのだ。

 例をあげよう。日本海で米国の艦船が攻撃されたとする。昔なら、対艦砲でボンと大砲の玉を当てただろうが、そんな玉が日本まで届きようがない。したがって、その場合、日本が米艦を守るのは明らかに「集団的自衛権」(他国を守る権利)なのだ。

 今はどうか。北朝鮮のノドンミサイルが200発以上、日本に向けられている状況下で、同じように米艦がミサイル攻撃された。その場合は、同時に(少し遅れて)日本本土、在日米軍基地がミサイル攻撃される蓋然性が高いだろう。米軍基地から一斉反撃されるのがわかっているのに、同時にそこを叩かない間抜けな司令官は北朝鮮にもいないからだ。

 したがって、こうした状況は、まさに日本への「武力攻撃が切迫」(現行防衛出動の「切迫」事態)していると言える。だから、その米艦を守るのは「個別的自衛権」に当たると言えるのだ。ただ、それは見方によっては「集団的自衛権」と言えなくもない。ここが難しいところで「限界領域」の部分なのだ・・・

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