ギリシャの教訓とは何か? | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

ギリシャの教訓とは何か?

『ギリシャの教訓とは何か? ・・・「公務員天国を放置し、経済成長戦略もなく増税すれば財政破綻」』

 5月22日の「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」で、私が取り上げた、ギリシャの名目と実質、それぞれの 成長率の推移が下のグラフです。一目瞭然ですが、2006年を境に両成長率が急降下していることが分かります。
これが、所謂、今、欧州をはじめ、世界全土を巻き込んでいる「ギリシャ危機」なのです。

 では、2006年にギリシャで何が起きたのでしょうか?言い換えれば、「ギリシャ危機」の要因は何だったのでしょうか?

 野田総理や安住財務相が、ギリシャの財政破綻は「対岸の火事」ではない、日本もギリシャの「教訓」に学べ、と仰るのなら、この要因分析こそが大事なはずです。しかし、特別委で、お二人にこの要因を問い質したところ、お二人と答えることはできませんでした。やはり、財務官僚が書いたペーパーを鵜呑みにして、何の疑問も感じず、まるでオウムのように繰り返しているだけなのでしょう。
 
 因みに、「リーマンショック」は2008年、ギリシャの「粉飾決算」が、政権交代で明るみになったのは2009年ですから、ギリシャ経済は、それ以前から奈落の底に向かって突き進んでいたことになります。

 その答えは、「増税」です。ギリシャは消費税を2006年の18%から2010年には23%へ段階的に引き上げ、計5%増税しました。にもかかわらず、ギリシャは財政破綻したのです。野田総理は、ギリシャを例に「日本も増税しなければ財政破綻する」という教訓を度々お話になりますが、とても同意できません。

 では、本当の「ギリシャの教訓」とは一体、何なのでしょうか? 少し詳しく、ギリシャの現状を見ていきましょう。

 まず、ギリシャは日本以上に「公務員天国」だということです・・・

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