何のための公務員制度改革か! ・・・
今週の直言
『何のための公務員制度改革か!・・・仏造って魂入れず』
内閣が先週、「国家公務員制度改革基本法案」を閣議決定した。結果は予想どおりの骨抜きで、福田首相のリーダーシップもついぞ見えず、これでは何のための公務員制度改革か、まったくわけがわからない。
「仏造って魂入れず」。今回の骨抜きの「内閣人事庁」、そして、近い内まとまるだろう骨抜き予想の「消費者庁」、そして昨年末設立が決まった「観光庁」。一体、この内閣は、行革に反して、いくつの組織を新設したら気がすむのだろうか。
そもそも「公務員制度改革」の目的は何か。それは、「大蔵一家」「通産一家」という強烈な帰属意識、「一家意識」を叩き壊すことにある。採用から昇進、退職・天下りに至るまで、当該省庁に忠誠を尽くせば、80歳まで安心の「終身保障システム」。これが行革に抵抗する「組織防衛意識」を助長し、縦割り行政の弊害そのものを産み出しているのだ。
今回の案の最大の問題点は、当初、各省庁幹部の人事案を「内閣人事庁」が作成するとされていたのが、人事案は各省庁が作成し、「内閣人事庁」はそれに「助言、情報提供」するにすぎない、とされたことだ。「大臣の人事権を犯す」「大臣が人事権を掌握していないと官僚への統制が効かない」というのが反対理由だが、まったく実態がわかっていない。
「大臣=お飾り=官僚が良いように差配」という構図が、これでは崩れないからだ。むしろ、「人事を通じた大臣の省内掌握力」を問題とするなら、人事案は「内閣人事庁」に作らせ、そこと大臣が綿密に協議して決める方が、よほど官僚にとっては脅威であろう。なぜならそこに、その省庁の官僚が口をはさむ余地がなくなるからである。
「政治家と官僚の接触制限」にいたっては、私にはその意味すらわからない。まさに「机上の空論」としか言いようのない代物だ。たしかに、今のように政治家と官僚の接触を野放しにしておけば、族議員が官僚を個別に呼びつけて口利きをし、利益誘導を求める危険性は大いにあるだろう。しかし、それは一部自治体で採用しているように、接触記録を省庁内に保存し、節目節目に公開することで足りる。
それよりも・・・
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちら⇒http://www.eda-k.net/chokugen/346.html
ホームページはこちら⇒http://www.eda-k.net/
『何のための公務員制度改革か!・・・仏造って魂入れず』
内閣が先週、「国家公務員制度改革基本法案」を閣議決定した。結果は予想どおりの骨抜きで、福田首相のリーダーシップもついぞ見えず、これでは何のための公務員制度改革か、まったくわけがわからない。
「仏造って魂入れず」。今回の骨抜きの「内閣人事庁」、そして、近い内まとまるだろう骨抜き予想の「消費者庁」、そして昨年末設立が決まった「観光庁」。一体、この内閣は、行革に反して、いくつの組織を新設したら気がすむのだろうか。
そもそも「公務員制度改革」の目的は何か。それは、「大蔵一家」「通産一家」という強烈な帰属意識、「一家意識」を叩き壊すことにある。採用から昇進、退職・天下りに至るまで、当該省庁に忠誠を尽くせば、80歳まで安心の「終身保障システム」。これが行革に抵抗する「組織防衛意識」を助長し、縦割り行政の弊害そのものを産み出しているのだ。
今回の案の最大の問題点は、当初、各省庁幹部の人事案を「内閣人事庁」が作成するとされていたのが、人事案は各省庁が作成し、「内閣人事庁」はそれに「助言、情報提供」するにすぎない、とされたことだ。「大臣の人事権を犯す」「大臣が人事権を掌握していないと官僚への統制が効かない」というのが反対理由だが、まったく実態がわかっていない。
「大臣=お飾り=官僚が良いように差配」という構図が、これでは崩れないからだ。むしろ、「人事を通じた大臣の省内掌握力」を問題とするなら、人事案は「内閣人事庁」に作らせ、そこと大臣が綿密に協議して決める方が、よほど官僚にとっては脅威であろう。なぜならそこに、その省庁の官僚が口をはさむ余地がなくなるからである。
「政治家と官僚の接触制限」にいたっては、私にはその意味すらわからない。まさに「机上の空論」としか言いようのない代物だ。たしかに、今のように政治家と官僚の接触を野放しにしておけば、族議員が官僚を個別に呼びつけて口利きをし、利益誘導を求める危険性は大いにあるだろう。しかし、それは一部自治体で採用しているように、接触記録を省庁内に保存し、節目節目に公開することで足りる。
それよりも・・・
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちら⇒http://www.eda-k.net/chokugen/346.html
ホームページはこちら⇒http://www.eda-k.net/