イージス艦衝突事故・・・通報二時間遅れ
今週の直言
『イージス艦衝突事故・・・通報二時間遅れ』
今回のイージス艦の事故では、またまた総理や防衛大臣への通報が遅れた。危機管理上極めてゆゆしき問題だが、一体何回こうしたことを繰り返すのか。
メディアでは、この事故と20年前の「なだしお事件」を重ね合わせ論じている向きが多いが、私は、この通報遅れを聞いて、真っ先に思い起こしたのが、04年11月の中国原潜領海侵犯事件だった。この時も、小泉総理が事件を知ったのがやはり二時間後だった。
この時の「今週の直言」で私は次のように書いた。
「中国の原子力潜水艦が日本の領海を侵犯した。その際、また、初動が遅れ、小泉首相に一報が入ったのは事件発生から二時間後、海上警備行動が発令されたのは三時間後だった。しかし、その時、既に、原潜は領海外に去っていたのである。
問題は、領海侵犯中の二時間、ミサイル発射等の万が一のことがあったときに、自衛隊をはじめ日本側が、全く即応能力を欠いていたということである。ちなみに、今、米軍が一番注目しているは、中国原潜の核弾道ミサイル搭載能力だというのに、である。」
これでは日本の、日本国民の安全はまったく保たれない。石破大臣は、今更のように大臣への通報体制の見直しを指示しているが、問題の本質は、通報手続きやマニュアルにあるのではなく、それを運用する「人」なのだ。
危機管理は「人の営み」だ。確かに制度やマニュアルはその助けにはなるが、究極的には、それを運用する「人」だということを重々肝に銘じておく必要がある。だから、しっかり自衛隊という組織を日頃から掌握し、危機時の意識を植え付けておく。大臣自身への昼夜を分かたぬ通報なぞ大臣就任の日に、当然部内に徹底しておくべきことなのだ。
この自衛隊や警察、消防、海上保安庁などを所管する大臣の一番の職責は危機管理である。その際最重要なのが初動であり、そのための迅速かつ的確な情報収集、情勢分析である。したがって、何をしなくとも、まずは就任時から、いの一番で当該組織にそれを徹底しておくべきなのだ。
先の「直言」ではこうも書いた・・・
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちら⇒http://www.eda-k.net/chokugen/341.html
ホームページはこちら⇒http://www.eda-k.net/
『イージス艦衝突事故・・・通報二時間遅れ』
今回のイージス艦の事故では、またまた総理や防衛大臣への通報が遅れた。危機管理上極めてゆゆしき問題だが、一体何回こうしたことを繰り返すのか。
メディアでは、この事故と20年前の「なだしお事件」を重ね合わせ論じている向きが多いが、私は、この通報遅れを聞いて、真っ先に思い起こしたのが、04年11月の中国原潜領海侵犯事件だった。この時も、小泉総理が事件を知ったのがやはり二時間後だった。
この時の「今週の直言」で私は次のように書いた。
「中国の原子力潜水艦が日本の領海を侵犯した。その際、また、初動が遅れ、小泉首相に一報が入ったのは事件発生から二時間後、海上警備行動が発令されたのは三時間後だった。しかし、その時、既に、原潜は領海外に去っていたのである。
問題は、領海侵犯中の二時間、ミサイル発射等の万が一のことがあったときに、自衛隊をはじめ日本側が、全く即応能力を欠いていたということである。ちなみに、今、米軍が一番注目しているは、中国原潜の核弾道ミサイル搭載能力だというのに、である。」
これでは日本の、日本国民の安全はまったく保たれない。石破大臣は、今更のように大臣への通報体制の見直しを指示しているが、問題の本質は、通報手続きやマニュアルにあるのではなく、それを運用する「人」なのだ。
危機管理は「人の営み」だ。確かに制度やマニュアルはその助けにはなるが、究極的には、それを運用する「人」だということを重々肝に銘じておく必要がある。だから、しっかり自衛隊という組織を日頃から掌握し、危機時の意識を植え付けておく。大臣自身への昼夜を分かたぬ通報なぞ大臣就任の日に、当然部内に徹底しておくべきことなのだ。
この自衛隊や警察、消防、海上保安庁などを所管する大臣の一番の職責は危機管理である。その際最重要なのが初動であり、そのための迅速かつ的確な情報収集、情勢分析である。したがって、何をしなくとも、まずは就任時から、いの一番で当該組織にそれを徹底しておくべきなのだ。
先の「直言」ではこうも書いた・・・
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
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