政府が初めて「押し付け型天下り」を認めた | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

政府が初めて「押し付け型天下り」を認めた

 3月16日に提出した『「いわゆる押し付け型の天下り」禁止に関する質問主意書(http://www.eda-k.net/pop_win/amakudari2.html)』に対する政府答弁(http://www.eda-k.net/pop_win/amakudari2_ans.html)が出された。
 奇しくも自民党の公務員制度改革委員会で、政府案が了承見送りとなった朝、政府答弁書の閣議決定がなされたことになる。

 この答弁書は政府が「押し付け型の天下り」について、「国民の目から見て押し付け的に見えるものも含まれている」と認めており、この「国民の目から見て押し付け的な天下り」の存在を認めているという意味で、非常に重い答弁だ。

 しかも、この閣議決定前日に行われた各府省庁の事務方のトップによって行われる「事務次官会議」において、政府がこの「国民の目からみて押し付け的な天下り」の存在を認める答弁書を出すことについて、財務省・経済産業省などの事務次官が強行に反対したと聞く。
 事務次官会議で事前承認がない答弁書が閣議決定されることは、非常に異例なことでもあり、朝から報道各社の取材を受けた。

 天下りの禁止を含めた公務員制度改革は、元官僚でその内実を知っている私にとって、ライフワークの一つであり、今までにも複数回に渡って、天下りの禁止、公務員制度のあり方等々について質す質問主意書を提出してきた。

 人材バンクの中身についても、これからの検討を要する事項も多く、今後の制度設計のあり方も含め、大きな課題を残している。再質問主意書の提出も含め、今後ともこの問題に対して、大いにモノを言わねばならないと考えている。

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