今週の直言
「『地方分権はバラ色か?』・・・改革派知事逮捕」
改革派とかクリーンと言われた知事さえが、官製談合や収賄で次々と逮捕されている。これでは地方分権といっても、「権限」や「お金」をおろした先が腐っていたのでは何にもならない。検察や警察も、それを意識して意図的な摘発を進めているのかもしれない。
私は、かつて拙著「誰のせいで改革を失うのか」(99年12月刊・新潮社)で次のように書いた。「地方分権はバラ色か?」「地方自治体の質、量面の行政能力、受け皿能力というものを考慮にいれておかないと、結局国民が迷惑を被ってしまうだけだ。」
誤解なきように言っておくが、もちろん私は積極的な地方分権推進論者だ。政権にいた当時も、地方を国の隷属関係に置く「機関委任事務の廃止」をはじめ、不十分ながら分権を進めてきた。しかし、その当時から懸念していたのは、県庁や市役所の「受け皿能力」、すなわち、トップや職員の資質、能力、志の問題だった。中央省庁ばかりの問題点がクローズアップされるが、現実問題、地方自治体のレベルはそれ以下の場合が多い。
したがって、地方分権を進めるなら、その先の地方自治体改革も同時に進めなければならない。今回の一連の知事逮捕劇は、政官業の癒着打破のために分権したら、その先には、もっと「きめ細かな政官業の癒着」があったという笑えない話だ。
ここ横浜市も例外ではない。昨年、市有地の払い下げを巡って、談合疑惑が報道された。入札に参加した企業の価格が33億3333万3333円と一円単位まで同じだったのだ。
報道によると「事前に談合情報がありながら、横浜市が市有地売却を予定通りに強行、名指しされた企業が落札した」という。しかも、入札のやり方にも不正があり「通常、開札は入札者の目の前で封を切るのが一般的だが、その時は仕切りの向こうで開札され、しかも15分近くもかかった」という。「もともと、落札企業の入札価格は空欄で、他者の価格を見て、市の担当者が書き入れたのではないか」との疑惑まで持ち上がったという。同じ改革派といわれる中田市長のお膝元で起こった事件だけに、市議会や捜査当局による真相究明が待たれる。
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちらから
http://www.eda-k.net/chokugen/281.html
ホームページ表紙はこちらから
http://www.eda-k.net/
改革派とかクリーンと言われた知事さえが、官製談合や収賄で次々と逮捕されている。これでは地方分権といっても、「権限」や「お金」をおろした先が腐っていたのでは何にもならない。検察や警察も、それを意識して意図的な摘発を進めているのかもしれない。
私は、かつて拙著「誰のせいで改革を失うのか」(99年12月刊・新潮社)で次のように書いた。「地方分権はバラ色か?」「地方自治体の質、量面の行政能力、受け皿能力というものを考慮にいれておかないと、結局国民が迷惑を被ってしまうだけだ。」
誤解なきように言っておくが、もちろん私は積極的な地方分権推進論者だ。政権にいた当時も、地方を国の隷属関係に置く「機関委任事務の廃止」をはじめ、不十分ながら分権を進めてきた。しかし、その当時から懸念していたのは、県庁や市役所の「受け皿能力」、すなわち、トップや職員の資質、能力、志の問題だった。中央省庁ばかりの問題点がクローズアップされるが、現実問題、地方自治体のレベルはそれ以下の場合が多い。
したがって、地方分権を進めるなら、その先の地方自治体改革も同時に進めなければならない。今回の一連の知事逮捕劇は、政官業の癒着打破のために分権したら、その先には、もっと「きめ細かな政官業の癒着」があったという笑えない話だ。
ここ横浜市も例外ではない。昨年、市有地の払い下げを巡って、談合疑惑が報道された。入札に参加した企業の価格が33億3333万3333円と一円単位まで同じだったのだ。
報道によると「事前に談合情報がありながら、横浜市が市有地売却を予定通りに強行、名指しされた企業が落札した」という。しかも、入札のやり方にも不正があり「通常、開札は入札者の目の前で封を切るのが一般的だが、その時は仕切りの向こうで開札され、しかも15分近くもかかった」という。「もともと、落札企業の入札価格は空欄で、他者の価格を見て、市の担当者が書き入れたのではないか」との疑惑まで持ち上がったという。同じ改革派といわれる中田市長のお膝元で起こった事件だけに、市議会や捜査当局による真相究明が待たれる。
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