今週の直言
「北朝鮮・六者協議復帰・・・制裁を緩めるな!」
北朝鮮が六者協議に復帰するという。先の「直言」で指摘したとおり、中国がその影響力を本気で行使した結果だろう。これでわざわざ唐家セン国務委員まで派遣して米国を説得し、その見返りに負った義務が果たせたと、とりあえず中国はほっとしていることだろう。しかし、問題は今後だ。
日本はどうか。残念ながら、この復帰プロセスで役割は果たせなかった。一時、わざわざソウルまで出向いて「日米韓外相会談」を演出し、機会をうかがった北京での「六者外相会談」も、北朝鮮の反対で実現できなかった。北朝鮮の要求は、あくまでも中国を介在させた米朝直接会談であり、それが事務レベルで実現し、その中で米国による金融制裁を六者協議のプロセスにのせることを条件に、復帰を決めたのである。相変わらず、したたかな金正日の戦略が垣間見える。
今回の再開が、前回までの協議と基本的に異なるのは、北朝鮮が核開発をしてしまったという事実もさることながら、今後の交渉を占う上でより重要なことは、国連決議をはじめ、はじめて経済制裁下で「圧力」を背景とした交渉になるという点だ。「対話と圧力」の「圧力」の内実が整えられた後のはじめての交渉となる。我々としては、ここに期待するしかない。
そして、一つの安心材料というか、協議再開の意義としては、日本はじめ関係各国が、この会議を通じて北朝鮮に「命綱」をかけられたということだろう。「命綱」の意味は、何をしでかすかわからない国・北朝鮮、しかも核を持ち、弾道ミサイルも発射できる国・北朝鮮、その国の出方や顔色を見極めながら、今後、外交を組み立てていくことができるということだ。野放しの猛獣は、いつどういう場合に襲ってくるかもわからない。そんな状況では夜も不安でおちおち寝付けないが、そこに一本の命綱、すなわち「暴発防止装置」あるいは「暴発事前察知装置」がかけられたということか。
(字数の関係で、以下、ホームページに続きます。下のリンクから続きをお読み下さい。)
続きはこちらから
http://www.eda-k.net/chokugen/278.html
ホームページ表紙はこちらから
http://www.eda-k.net/
北朝鮮が六者協議に復帰するという。先の「直言」で指摘したとおり、中国がその影響力を本気で行使した結果だろう。これでわざわざ唐家セン国務委員まで派遣して米国を説得し、その見返りに負った義務が果たせたと、とりあえず中国はほっとしていることだろう。しかし、問題は今後だ。
日本はどうか。残念ながら、この復帰プロセスで役割は果たせなかった。一時、わざわざソウルまで出向いて「日米韓外相会談」を演出し、機会をうかがった北京での「六者外相会談」も、北朝鮮の反対で実現できなかった。北朝鮮の要求は、あくまでも中国を介在させた米朝直接会談であり、それが事務レベルで実現し、その中で米国による金融制裁を六者協議のプロセスにのせることを条件に、復帰を決めたのである。相変わらず、したたかな金正日の戦略が垣間見える。
今回の再開が、前回までの協議と基本的に異なるのは、北朝鮮が核開発をしてしまったという事実もさることながら、今後の交渉を占う上でより重要なことは、国連決議をはじめ、はじめて経済制裁下で「圧力」を背景とした交渉になるという点だ。「対話と圧力」の「圧力」の内実が整えられた後のはじめての交渉となる。我々としては、ここに期待するしかない。
そして、一つの安心材料というか、協議再開の意義としては、日本はじめ関係各国が、この会議を通じて北朝鮮に「命綱」をかけられたということだろう。「命綱」の意味は、何をしでかすかわからない国・北朝鮮、しかも核を持ち、弾道ミサイルも発射できる国・北朝鮮、その国の出方や顔色を見極めながら、今後、外交を組み立てていくことができるということだ。野放しの猛獣は、いつどういう場合に襲ってくるかもわからない。そんな状況では夜も不安でおちおち寝付けないが、そこに一本の命綱、すなわち「暴発防止装置」あるいは「暴発事前察知装置」がかけられたということか。
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