今週の直言 | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

今週の直言

「『戦争への道は歩まない(中)』・・・8/15の誓い」


 話を元に戻す。10年前と何が私の中で変わったか?元々警察官を父に持つ保守的な家庭に生まれ育った私は、どちらかと言えば「右」、いわゆる「タカ派」的な考えの持ち主だった。

 現に、湾岸戦争の時、首相官邸にいて首相演説の草稿づくりや国会対策に奔走していた私は、当時の海部内閣の自衛隊派遣に対する煮え切らない態度や世論の動向に、地団駄を踏んでくやしがったものだ。「武力行使と一体ではだめ」とか「後方支援に限る」とか、自衛隊の海外派遣の歯止めとして内閣法制局が次々と繰り出してくる法匪のような理屈をうとましくも思っていた。「集団的自衛権の行使」にも賛成だったように思う。

 それが今、「二度と戦争への道は歩まない」と声に出して誓うまでになった。論者によって定義が異なるので一概には言えないが、いわゆる本来的な意味での「集団的自衛権の行使」にも反対だし、そこに実質上踏み込んだイラク戦争への自衛隊派遣にも、それ故に国会議員として反対した。

 その背景には、確かにここ数年で、日本全体が右傾化し、また、イラク戦争や北朝鮮、テロ等の問題に直面し、現実に戦争の具体的な危険性が生じてきたという背景、事情もあるにはある。

 しかし、なぜ私がこうも変わったのかと言えば、あの橋本政権、その中枢である首相官邸において、総理秘書官として日々、日本のトップリーダーたる内閣総理大臣とともに仕事をしてきた経験からくるものと言わざるをえない。その経験則から、この国の統治機構の意思決定メカニズムの「危うさ」と世論の「未成熟さ」が、再びこの国を壊す可能性があることを身にしみて思い知らされた。
(以下ホームページに続く)

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