IMFに10兆円(下) | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

IMFに10兆円(下)

【今週の直言】
『IMFに10兆円(下)・・・伏魔殿・外為特会を裸にしろ!』

 話を戻そう。このIMFへの「10兆円」は、厳密に言うと埋蔵金ではない。外為の埋蔵金に当たるものは19兆円の為替変動準備金であり、今回の10兆円は本体の外貨準備約100兆円のうちの10兆円なのである。

 そもそも、この外貨準備なるものが伏魔殿なのだ。財務省も「国が持つ為替の保有状況を明らかにすると市場に多大な影響を与える」との理由で詳細を明らかにしていない。一説には、サブプライム問題で経営危機に陥り国の管理下に置かれたファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)の公社債を数兆円持っているとも言われる。

 しかし、それ以上に問題なのは、この100兆円が、売るに売れない、塩漬けの、極めてリスキーな資産だということだ。一般の人は「100兆円もある」と勘違いし、それを国内対策に使えば良いではないか、となるかもしれないが、このお金は国内で調達した借金(円建ての政府短期証券)で賄われているので、そう簡単ではない。そして、このうち、85兆円は外貨建て債で保有し、その大部分が米ドル建て国債なのだ。

 たしかにこれを売ることができれば、調達金利(国内金利1%前後)と運用金利(5%前後)の差、金利差にして4%分の利益が出るが、10年前、当時の橋本首相が米大学での講演で「米国債を売りたい誘惑にかられる」と言っただけで大問題になったことからもわかるように、米国債、ドルの急落要因となるので売るに売れないのだ。

 しかし・・・

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