腸は敏感で傷つきやすく、大腸がん以外にも様々な病気を発症します。
また、何らかの異常が腸に起きると、腹痛や下痢、血便が表れます。大腸がんの疑いがなかったとしても、他の気になる症状がある場合は、すぐに医療機関へ行きましょう。
大腸がんと間違えやすい病気
●痔・・・下血 血便→大腸がんと一番間違われやすい症状です
●虚血性大腸炎・・・持続性の粘着便 下痢 腹痛
●過敏性腸症候群・・・便秘 排便の頻度の変化 下痢と便秘の繰り返し
●クローン病・・・腹痛 下痢 腹部のしこり 貧血 倦怠感 体重減少
●大腸憩室症・・・発熱 腹痛 血便
大腸がんの治療法
大腸がんの治療法には内視鏡検査治療、手術療法、化学療法、放射線療法など様々な治療を組み合わせた「集学的治療」が行われています。
早期のがんの多くは、開腹することなく内視鏡を用いてがんを切除することが出来ますが、進行がんや早期がんの一部では開腹手術が行われています。
手術では、がんとその前後の腸管、そして周囲のリンパ節を含めて切除します。
また、最近では進行度に応じてQOL(生活の質)を重視し、患者本人の希望が考慮された治療が選択できる場合もあります。
次回は内視鏡的治療についてです。