【注意】
どの滝に逢いに行くコースも
季節、天候、水量、気の緩み等で大事に至る事もあります。
行かれる方はお気を付けて自己責任でお願いします。
◎ 2017年1月29日(日)曇 メンバー 単独
ヤマビル遭遇しなかった。
生息しているとのこと。活動期はご注意ください。
● 静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方 戸中川
麻布沢のすべり滝・井戸底滝 に逢ってきました。
<ナビ設定位置>
麻布沢入口

金曜日に土日の天気予報を見ると
静岡あたりの降雨確率が低い。
となると先週到達できなかった麻布沢の2滝に逢いたい。
本来は麻布沢入口まで車で行けるようですが
1週間前に来たので地図の×印のところが
崩壊しているのを知っていた。
今回は西方向から水窪湖に入る
「林道大寄線」から入ることにした。
水窪川を渡り林道に入るとすぐに道路上に
岩が散乱していたのでパンクしそうな
主だった大き目の岩を撤去して通ろうとした。
その時パラパラと音がするので法面を仰ぐと
人工的に吹き付けたコンクリートが持ち上がり
隙間から岩が落ちていた。
この状態で通れたとしても帰りに崩落しても
おかしくない状態でしたので諦めて先週と同じ
「水窪灰ノ沢山王線」から行って徒歩で行くことに決めた。
先週と同じ場所に車を停めて歩き出すと車は通れないものの

電チャリを投入!

運が良いのか悪いのか(-_-;)
なんか毎回、嫌われているような・・・
90分ほどロスしたことになる。
<装備>
ヘルメット、ハーネス、ATC、ロープ(最低でも30m)
<行程>
電チャリで楽々、難場道橋へ付き入渓してすぐに
急な斜面を這い上がる。
あとは尾根を登り明滝があるポイントを通り過ぎる。
ここからが未知の世界で更に尾根を進みますと
P867あたりに炭焼き跡があり

特徴的な裏が空洞の大木があった。

尾根を進むとどんどん高度が上がって行き左の沢は
遠くなる一方でお目当ての滝が
通り過ぎているのではと不安になる。
しかし降りるのは傾斜もきつく雪が覆っている。

尾根を登るしか他になす術が無い。
やがてナイフリッジのような岩の背があるが

立ち木があるので危険は少ないところを
通り過ぎると鞍部になった。
そこからは左斜面も緩くなっており
下流を見た限りでは滝らしき地形は見当たらないので
尾根から外れ雪の覆った斜面を
上流に向いトラバースしてみる。
少し進むと滝らしき音と流れが見えたので
急な斜面を降りてみるとすべり滝だった。
通り過ぎていないことに安堵する。
ただここは雪もあり登り返しの為に
ロープを出した方が良かったと後悔。
・ すべり滝 前衛滝と

滝前には簡易ロープで降りた。
・ すべり滝

・ すべり滝 接近

・ 滝壺ん中

末広がりの流れに魅了され1時間も遊んでしまった。
¦ 総合評価 3(5段階評価)
¦ 高さ 20m
¦ 片道時間 145分
¦ 危険度 4
¦ 自然度 5
急な斜面を四つん這いで登り返し先ほどの
トラバースの延長線上を進むと
入り組んだ地形になっているので沢に降りてみると
・ 井戸底滝 前衛滝と



かといって正面突破で滝壺で滝行する気は無いので
左から流れているのだろうと右の岩を登って
滝正面を拝みに行った。
しかしその勘は外れて右から流れていた。
ただ氷柱は左側に多く三脚を伸ばし恐る恐る立ち木に掴まって
上段を撮ってみるとなかなかおしゃれな絵になった。
・ 井戸底滝 上段 左岸上から見下ろす

気を取り直して滝前まで戻り右岸を目指す。
しかし頑張って近づいても上段の全体が見えない。

近づくと見えそうだが右岸は球面のようになっており
近づけば近づくほど傾斜がきつくなる。
何とか全体を見たいのでここでもロープを使って
ビレイして全体を拝むことに成功!
・ 井戸底滝 上段

思いのほか大きくて感動した。
小さくえぐられた穴に落ちる様はまさに井戸底でした。
¦ 総合評価 4(5段階評価)
¦ 高さ 30m
¦ 片道時間 210分
¦ 危険度 5
¦ 自然度 5
<今回の参考ルート>

先週と合わせて麻布沢の5滝を
コンプリート出来た喜びをかみしめる。
100分ほど井戸底の滝を満喫したあと帰路は
2週連続なので難場道橋まで迷うことなく
40分で帰ることができた。
電チャリを使い通行止め場所の車までの
全行程は7時間程度になります。
<麻布沢のまとめ>

尾根を本線として各滝を回るのが効率的だと思います。
行かれる方はくれぐれもお気をつけて
自己責任でお願いします。
ほな、またお逢いしましょう♪

― おしまい ―