$ハカセのエクアドル通信-グチャラ城
ピチンチャ県の北部に位置するカヤンベ。そこは、文化的、歴史的、自然的な遺産と民族の多様性からなる観光に適した街である。それは学問としても、コミュニティとしても、街を探索することとしてもすばらしい体験ができる。

ここには、赤道直下唯一の万年雪がある火山がある。

カヤンベ観光を通して、伝統的なエクアドル料理を楽しむこともできる。
筆者の経験から、山々を越え、サンマルコやアンガソコチャなどの美しい湖に出会い、牛が放牧されている草原を通り抜けていくドライブは、とても気持ちがよい。さらに、滝や温泉、キトロマに代表される前インカ時代の要塞を訪れることもできる。保護林カヤンベ・コカへと続く道を行けば、植物や動物の多様な生態系を見ることができる。

カヤンベ観光課のジャニャ・カリジョさんによれば、観光にぴったりな4つのコースがあるという。

「ラ・チンバ」コース:ラ・チンバから東へ45分、標高3900mのところにサンマルコ湖、カヤンベ・コカ保護林があり、ハイキングやつり、キャンプが楽しめる。
ラ・チンバの反対側へ5分行くと、ペシージョの古い大農園がある。そこは、途方もなく広く、植民地時代の建造物があり、かつての生活を思い起こさせる。ペシージョは、クーラ時代から、多くの生産物の拠点であった。

「プンティアトゥシル」コース:プンティアトゥシルは、太陽と月を崇拝する儀式の中心地であった。そこは、コチャスキ、カヤンベ山、モハンダ、パンバマルカと同一線上にある。
また、ここは、様々なピラミッドや盛り土など、考古学的に重要な土地でもある。社会の階層がはっきりしており、主なお墓は当時の族長や医者、儀式の代表者が納められており、その側面には、一般の人々が納められている。
このプンティアトゥシルは、カヤンベ中央公園から3ブロックの所にあり、今でも墓石の土台やピラミッド状の建造物を見ることができ、当時の建築技術を伺う知ることができる。

「カヤンベ山」コース:この「巨人」は、前述の通り、赤道直下上でもっとも高い所にそびえ立っている。4740m地点、「鷲とコンドルがえがく稜線」には、カヤンベ山の山小屋があるが、登山には特別な装備と信頼できるガイドが必要だ。山頂付近には、「サヤロ」というコミュニティがあり、「ポリレビス」という美しい森と高山植物からなる自然の休憩所がある。運がよければ、「アンデス王」コンドルの華麗なはばたきが見られるだろう。
パナアメリカーナを南に5分、そこに巨大な日時計がある。ここで、太陽の重要性と当時の時刻に対する人々の考えを知ることができる。途中にあるイシグト温泉、ピスケ温泉では、のんびりゆったりと過ごせる。

「パンバマルカ」コース:「プカラ」には、多くの要塞が存在する。これは、前インカ時代に防衛システムとして築かれ、カヤンベのパンバマルカから眺められる。そこには、13の要塞があり、なかでも、キトロマ、パンバマルカ、カンパナ・プカラ、センソ・プカラ、アチュパジャは際だって大きな要塞がある。そして、小さな要塞が北西に向かって広がっており、全部で56カ所ある。
この考古学的に興味深い要塞群は、オトン地区、キンチェ地区、カンガウア地区から訪れることができ、アンデス山脈、カヤンベ山、首都キトがある大平原を眺めることもできる。オリエンテへ向かう谷を降りる途中に、オヤカチ温泉へ向かう選択しもある。

魅力的な都市カヤンベ:観光としては、他にも歴史街、市立美術館、教会、ヤスナン公園、乳牛工場、ビスコッチョ巡り等もある。ここには、ホテルやレストラン、カフェ、ナイトライフを楽しめる場所が集まっており、伝統的なエクアドル料理も楽しめる。世界的に質のよいバラを出荷している農園もおすすめだ。

(写真)グチャラ城 カヤンベ近くにあり、現在はホテルとして改装中である。