最近は洗い流さないトリートメントの便利さに気付き、それを使う流れでドライヤーも使うのですが、以前は髪の毛を洗うたびにリンスも使わないしドライヤーもめんどくさがるため「生乾き臭い」と親に怒られていました。髪の毛の良い匂いって、だいたいシャンプーじゃなくてトリートメントなんですよね、毎回シャンプーだけで済ませるのでたまにコンディショナーを使うと朝まで良い匂いでびっくりします。尾籠な話で恐縮です。
Cさんという生徒さんがいます。彼は私の2個上の大学生で、臭いや不潔なものを極端に嫌い、香水や柔軟剤、芳香剤やお香など良い匂いのするものを集めるのが大好きです。
彼の部屋の扉が開いていると、深呼吸したくなるほど良い匂いがしますし、彼が近づくと匂いで気配に気が付くほどです。そして、まったく香りがきつくないのです。
彼は香水を振りかけたハンカチを携帯し、排気ガスにまみれたフィリピンの街で臭いに耐えられなくなるたびにそっとそれをかぎます。
臭いものを見るだけで彼は嗚咽しますし、地下鉄は空気がこもるから乗れないのだそうです。
そんな彼に不意に匂いを褒められた日には、私はうれしさで1日中弾むような気持でした。だって親にも臭いって言われてるのに!!
フィリピン人にとって最上級の褒め言葉は「良い匂い」です。逆に「臭い」は人格をも否定しかねない悪口です。因みにタイトルの意味は、「くっせ!お前の母ちゃん売春婦!」です。
彼らは1日に2~3回シャワーを浴び、ほぼすべての車に芳香剤が置いてあり、赤ちゃん用の香水まで売っています。洗剤も香料が強めだし、同じ銘柄でも香が何種類もあり人それぞれにお気に入りがあります。
しかし、この国にはファブリーズが売っていません。毎日毎日洗濯をする彼らには必要ないのかもしれませんが、正直庶民的なフィリピン人の服は洗い過ぎてけば立っているし、下着以外は重たくて疲れるから手洗いしたくないというだらしなさに加え、洗濯機を使用するたびに外食1回分に近いお金を払わなくてはいけない寮に住んでいる私には、セーター(高地で寒いので普通に着ます)や枕カバーなど、毎日洗う必要のないものにはファブリーズがしたいのです。
彼に出会ったこと、フィリピンに来たことで私の良い匂いになりたい欲はふつふつと煮えたぎるようになりました。良い匂いを部屋からさせたい。フィリピン人に良い匂いと言われたい。出来れば洗い立てじゃない服からも洗い立てっぽい匂いをさせたい。洗濯は高すぎるから月に多くても2度に抑えたい。
そして私はついにファブリックスプレーを手に入れることを決意します。
しかし、匂いにこだわるクセになぜかこちらの芳香剤は極端に匂いが薄いか、きついかなので為す術がありません。スプレータイプは概してきつく、一振りで部屋中に苦しいほどの匂いが充満します。
「ファブリックスプレー 自作」でググった結果、ダウニーを5%に希釈しただけの液体を作り上げました。早速カーテンに振りかけると部屋中がお洗濯したての良い匂いです。私は生まれ変わりました。良い匂いの女になったのです。まだ今日お風呂入ってないけど。