がんと診断を受けて、その足で寄った書店で最初に目に入り買った本は

 

「がんは自分で治せる」

 

という本でした。

 

私ががんになった頃(2005年)は、まだ標準治療やエビデンスという言葉も今ほど浸透していないし薬の種類、効果も今ほど進んでいませんでした。

治療仲間も再発すると2、3年で旅立ってしまう人が多かった。

 

だからでしょうか?今より自然療法や食養生、免疫力などに取り組んでる患者が多かったです。

最近は薬が良くなって標準治療だけで転移巣が消失したり、再発してからも長く普通の生活が送れている人が周りに何人もいます。

 

私も昔はサイモントン療法やマクロビをやっていました。

思えばその頃の方が前向きでした。

夜型人間が100日で習慣化というmixiのグループに入って早寝早起き生活になりました。

漆喰の壁、無垢板のフローリングに家を改装し、畑もあって無農薬の野菜を食べてました。

 

いつの頃からか「免疫力」という言葉はヤバい、トンデモだという患者が周りに増えました。

免疫力という言葉は医学的にないと馬鹿にされるようになりました。

乳がんの原因は食事じゃないから食養生なんて意味がないも常識のように言われます。

 

私は駅前の高層マンションに引っ越しマクロビも畑も今はやめてます。

生活は不規則で夜型に戻っています。

マンションに引っ越して4年ほど経った頃再発転移しました。

予想の2年を超えて再発して10年経ちました。

 

毎年、いつ終わるのかな今年かな?来年かな?と思いながら10年過ごしました。

 

今、抗がん剤が効かないなら、また自分で体を良くしていくしかないんだと思うようになりました。

もちろんどんどん増える腫瘍マーカーに最初は落ち込みました。

でも標準治療はいつか必ず終わります。

早寝早起きで朝の光に当たったり、良くなると信じて過ごす生活をまたやってみようと思います。