「グスコーブドリの伝記」

原作は宮崎賢治さんの作品で「銀河鉄道の夜」に次いで好きな作品です。
童話といっても、火山や自然との戦いというスケールの大きさが好きだったのかもしれない。何度も繰り返し、夢中で読んだ経験があります。幼い僕を最もワクワクとさせてくれました。それは読書というよりも「事件」だったのだと思います。
読後感は、とても鮮烈で、銀河鉄道の夜で言えば「さそりの火」のくだりのような、重く人間の生き方の根源的なメッセージを含んでいます。
今回のアニメの主人公は、これも大好きな漫画家、ますむらひろしさんの描く猫。監督は杉村ジュサブロー。このコンビは、かつて「銀河鉄道の夜」のアニメも作っています。スタッフは他にも粒ぞろいですね。
アニメ「銀河鉄道の夜」も大傑作で、美しい映像と、猫のキャラ、そして高橋幸宏さんの音楽(環境音のようでもあります)が、融合してすさまじいほどの美しく、印象強いイメージを作り上げていました。(このアニメも多くの方に見て欲しいです。レンタルビデオにあったらぜひ手にとってみてください。)
僕はこの映画の音声や音楽を今でも時々、聞きながら歩いています。宮沢賢治さんのメッセージを、独特の世界観から語りかけてくる貴重な試みでした。僕はそれを大成功だったと思っています。
だからこの「グスコーブドリの伝記」にも期待しています。
この映画を通して、より多くの人が宮沢賢治さんを思い出すきっかけになって欲しいと思います。
それに、原作がこの作品なら物語もとてもおもしろいですよ。まだ、見てもいないけれど、見ることをおすすめする僕のイチオシアニメです。