「事業の定義を見直すとき」


事業の定義が陳腐化しつつあることがわかったならば、定義を見直し


事業の方針と方法を変えなければならない。


自らの行動を、経営環境の新しい現実と、使命として規定すべき


ものと、獲得すべき強みに沿ったものにしなければならない。


                    P.F.ドラッカー著 経営の哲学より引用



この言葉からすぐに連想してしまったのが、百貨店です。


百貨店業界全体の業績は下がる一方ですよね。


もう何年も前から統廃合を繰り返し、生き残りを模索してるけれど


業績の低迷を打破するような突破口を得たようには見えません。



商売とはシンプルな物で、欲求や必要性を満たした対価として


お金を得る仕組みです。


百貨店が得られるお金が少なくなって来ているということは、つまり


百貨店で欲求や必要性を満たそうとする人達が減ってしまったことを


意味していて、すなわち百貨店という事業の定義が陳腐化したという


ことでしょう。



ただ、その現実を受け入れるだけでは前に進めませんよね。



ドラッカーの親切なところはちゃんと解決の糸口を示していることで、


新しい現実に沿った形に、事業の再定義をしなさいと説いています。



事業再定義の出発点の一つは、おそらく、ドラッカーが良く使う「私たちの


顧客は誰か?」というシンプルな問いかけでしょう。



その答えがすなわち新しい現実であり、新しい顧客であり獲得すべき


市場です。



そこが見えてくれば、次は行動するために必要な資源の準備や組織を


組み立てるというステップに移り、かつそれらが効果的に機能するので


しょうね。



ただ、百貨店業界がいろいろ努力をしながらも未だに迷走しているのは、


もしかすると「私たちの顧客は誰か?」という問いに対する明確な答え


を出さないままに、対策を急ぎすぎているのかなと思ってしまいます。




たった四行の言葉だけど、企業が何十年も市場から必要とされる存在


であり続けるための非常に重要な言葉じゃないかと思います。




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