< 備えあれば患(うれい)なし? ISO14067 >
「普段から準備ができていれば、万一のことが起こっても心配する
ことはない」という意味の諺(ことわざ)ですね。
裏を返せば、準備ができていなければ万一の時に慌ててしまうので、
慌てないように日頃から備えておきましょう、という意味の処世術。
四書五経 (ししょごきょう)という中国最古(紀元前)の歴史書から
来ている諺らしく、数千年の時を経て今でも通用する言葉です。
この記事のタイトルに諺+ISO14067と付けたのは、ISO14067
という国際規格に備えましょうという意味です。
ISO14067は2011年に発行予定の国際標準規格です。
何の規格かといえば、「製品のカーボンフットプリント算定方法」です。
カーボンフットプリントとは「二酸化炭素の足跡」。
製品のカーボンフットプリントとは、製品を製造する過程で、どのくらいの
量のCO2を排出したかを表すもの。
と言っても、製造過程で実際にCO2を排出することは少ないですよね。
ただし製造過程では燃料や電力などのエネルギーを必ず消費します。
さらにその燃料や電力を産出する過程では、すでにCO2が排出されて
います。
そこで、製造過程で消費した燃料や電力をCO2の量に換算して把握
することになります。これがカーボンフットプリントで、つまりCO2排出量
の「見える化」です。そしてこの考え方は世界共通です。
2009年にはサッポロビールが350ml缶に「CO2●●g」と、試験的に
表示していたり、スーパーのイオンもPB商品であるトップバリュに表示を
していたことがありました。
こうした動きは日本よりもEUなど海外の方が先行していますが、
まだ世界共通の基準は出来ていません。
基準が無いと、国によってCO2算定方法がバラバラになってしまう
ので、カーボンフットプリント自体があまりあてにならない、信頼性の
低いものになってしまいます。
そこで現在、ISO14067という算定方法の国際基準の準備が行われて
いるわけです。
消費者サイドからすれば、あまり関係ないと思えるかも知れませんが、
メーカーはこれを差別化に利用できます。
これからは消費者の環境意識がますます高くなると想定した時に、
例えばお米や日用品など、商品自体で差別化しにくい商品にCO2量が
表示されていれば、表示そのものが購買動機になる可能性があります。
または、どの商品にもCO2量が表示されるようになれば、今度はCO2
量自体で商品を比較する消費者も出てくるでしょう。
食品における「特保 」が参入障壁の高い差別化ブランドになるように、
CO2量も差別化のアイコンとして利用される気がします。
そうなった時には、完成品メーカーだけがCO2量を把握していれば
済む話ではなく、材料や部品の納入者も自社製品のCO2量を把握
していることを、間違いなく要求されると思います。
こうした傾向を、今の時点で感じている中小企業の経営者は、まだ
非常に少ないでしょう。
なにせ環境経営を行っている会社そのものが、まだまだ少ないですから。
しかし、近い将来には「CO2の見える化」や「カーボンフットプリント」が無視
できない流れになっている可能性は大いにあります。
そうなった時に、完成品メーカーから優先して仕事を取れるのが、こうした
流れに早目に対応している企業だと、私は思います。
2年後3年後に慌てないように、今日から備えておくことが賢い
処世術ではありませんか?
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