< クライメート・セイバーズ・プログラム >



 これはWWFが提唱をはじめた、環境保護活動のことです。


WWFと言っても、プロレスの団体ではありません(;^_^A


パンダのマークで覚えのある方もいると思いますが、野生動物の


保護のために1961年に設立された非営利団体です。


現在では野生動物の保護を始めとして、自然環境の保護にも


活動の範囲を広げています。



そのWWFが企業と手を組んで、環境経営による環境保護を推進する


プログラムがクライメート・セイバーズ・プログラムです。


英語では、Climate Savers Program と表記します。


Climateは「緯度帯」の意味ですが、聞きなれない言葉ですね。


これは、北極や南極と赤道の間を24の帯に分けたうちの一部分を


表すとのことです。


緯度帯を救うプログラム、すなわち、地球そのものを救うという


理解で良いとおもいます。




 プログラムの活動を具体的に説明しますと、提携した企業とWWFが


その企業の温室効果ガスの削減計画を一緒に実現してゆくものです。



 ご存知の方もいると思いますが、日本におけるCo2排出量の約80%は


企業と公共機関によるものです。Co2削減において企業や公共機関に


大いに責任があるのは言うまでもありませんが、削減の鍵をにぎって


いるのもまた、企業や公共機関だということです。



WWFの狙いは、パートナーシップを組んだ企業がその業界の環境保護


リーダーを担い、自社の削減目標は当然のこととして業界内にも


影響力を発揮してもらおうということです。



 ちなみに日本における最初のパートナーシップ企業は、佐川急便


(SGホールディングス)です(2003年5月プログラム開始)。


しかも、運輸部門としては世界初とのこと。立派ですね。


実際に佐川急便は、天然ガス自動車を積極的に導入したり、


バイオガスやバイオガソリン導入などの環境活動を行っています。


他にはソニーなどが参加していて、海外でもIBMなど大手企業が


多数提携しています。



 最近は銀行などが融資の際に、「環境活動評価型融資」(商品名は


金融機関によって多少ちがいますが)という商品を用意していて、


たとえばISO14001や私がアドバイザーをしているエコステージ など


環境経営の第三者認証を取得していると、優遇利息で融資を受けら


れるケースがあります。


佐川急便も今年になって、三井住友銀行の優遇融資を受けています。



 優遇融資、すなわちニンジン目当てでこうした環境保護活動に参加


するのは道義的にはいかがなものかとは思いますが、それでも環境


保護に賛同する企業が増えることは望ましいですよね。



 昨秋以降、資金繰りで頭を痛めている中小企業さんの話は多数


耳にしますが、こうした優遇制度も積極的に活用してみてください。


虹



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