「トップ」 第26話 | 2分だけでも覗いてって下さい

高校はギリギリではあったが卒業できた。


高校生活は色々な事があった、いやありすぎた。



何回辞めようと思ったか‥‥


何回泣いた事か‥‥


何回本当に笑ったのか‥‥


何回‥‥‥



数知れぬ経験から気持ちの面では大分成長出来たと思う。そういう点では感謝したい。



そして、ドタバタのその後はというと‥‥ ドタバタは高校卒業と共に解散した。



だが‥‥お笑いはまだやっていきたい‥‥やっていけるという少しの自信から、


当時、劇団で役者を目指していた中学校の友達と新たにコンビを組み再スタートをきった‥・。



コンビ名は、相方からは何処かに文化という単語を入れたい、


俺はトラップというサッカー用語を入れたいという事で、文化を英語に変えカルチャートラップと命名した。



週1回のライブ活動をメインに行い、


お笑いだけでは到底食べてイケるはずないので俺は、カラオケ屋でアルバイトをしていた。


そんなカラオケ屋でアルバイトをしてる時だった‥‥



深夜、仕事を終え、家に帰るとテーブルの上に小さなメモ用紙が‥・・・


母ちゃんからの書き置きだった。メモには信じがたい内容が書いてあった・・・



『池端のおばあちゃんが今朝亡くなりました。時間を作って、おばあちゃんの顔みに行ってあげて』



と‥‥ 大きなため息をはいたと同時に訳が分からなかった。



当然、誰にでも死は訪れるものだが、現実を受け止める事が出来なかった。


あのおばあちゃんが‥‥


翌日、池端のおばあちゃん家へいった。


お久しぶりです、たかしです。 中からおばあちゃんの娘さんが出てきた。


あらっ!!たーちゃん?本当にたーちゃん!?


はいっ!!


大きくなったね!!来てくれて本当にありがとうね!!おばあちゃん喜ぶよ!!顔見てってあげて‥‥


はいっ‥‥!!


中に入るとおばあちゃんは静かに目を閉じていた‥‥


すると、娘さんが亡くなってるおばあちゃんに向かって、話かけた



おばあちゃん‥‥たーちゃんきたよ!!良かったね!!


たーちゃんがきたんだよ‥ほらおばあちゃん!!と揺すってまで俺がきた事を伝えようとしてくれた。



俺は涙をこらえる為唇をかみ締めた。


ごめんね!たーちゃん‥‥おばあちゃん、やっぱり起きないみたい‥‥


せっかくたーちゃん来てくれたのにね‥‥


いえいえ‥そんな‥‥それ以上言葉が出てこなかった‥‥‥


おばあちゃんの寝ている後ろには小さな棚があった。


ふとその棚に目をやった瞬間こらえていた涙が溢れ出した‥‥



その棚にはビッシリと幼い頃の俺の写真が飾ってあった‥‥



サッカーのユニホームをきてピースをしている写真、


おばあちゃんにオンブしてもらっている写真、


おばあちゃんの作ってくれたご飯を美味しそうに食べてる写真。


その瞬間、瞬間が映し出されていた。



おばあちゃん大切に取っておいたんだよ!!


たーちゃん今何してるかな‥‥頑張ってるかな‥‥たーちゃんに逢いたいな‥‥って



涙を止める事が出来なかった。



おばあちゃんは俺に色々してくれたのに俺はおばあちゃんに何もしてあげれなかった‥‥


ごめんね‥‥ごめんね‥‥ごめんねおばあちゃん‥‥心の中で何度も何度も‥‥言い続けた。


おばあちゃん‥‥おばあちゃん俺頑張るよ‥‥もっともっと頑張るから‥‥


見ててね‥おばあちゃん‥‥


そんな俺の心の中では今でも池端のおばあちゃん生き続けてる‥‥




‥‥次回、最終回・・・・