“集団的ヒステリー”の怖さ
“集団的ヒステリー”の怖さ
日曜朝のトーク番組を見ていると、今週は当然のように各社「耐震強度偽装問題」と「ライブドア問題」を
取り上げ、白熱した議論が展開されていました。
ヒューザー・小嶋氏に対する批判はさて置き、あれだけ時代のヒーローのように絶賛してきたホリエモンを、手のひらを返したように今度は“悪の権化”、“拝金主義の教祖”に祭り上げ、ここぞとばかりに叩く
日本のマスコミの相変わらずのレベルの低さ、節操のなさには、毎度のことながら驚かされます。
ところで、同じ番組の中で、ライブドアの忘年会の様子が放映されていました。ステージの上で堀江氏がマイクを持って叫び、踊りまわり、側近の一人とされる宮内氏にあっては突然服を脱ぎ、裸になって騒ぎ出すなど、とても一時は時価総額7000億円を超える上場企業の最高幹部とは思えないような“ありえネー”
光景を目の当たりにしました。
これを見て、番組の中でコメンテーターの一人、テリー伊藤氏は、「さながら“スーパーフリー”のようだ!」といっていましたが、筆者にはさらに組織化が進み、巨大化して、数々の凶悪事件を引き起こした
“某オカルト宗教団体”を髣髴させる“ノリ”が感じられました。
破綻した某スーパーマーケットや某鉄道会社などのように、カリスマ経営者といわれた独裁型創業者社長に率いられる企業の社員はもとより、旧財閥系某自動車会社などのように、名門企業と言われる組織で長く働いてきた社員や重役、サラリーマン社長、さらには拝金主義を批判しながら、一方で視聴率アップだけのために節操のない報道を繰り返すマスコミ、さらには耐震強度偽装問題で明らかになりつつある、いわゆる“政・官・業の癒着”の中にある面々まで、問題の本質はただ一つです。
すなわち、集団や人間関係のしがらみの中で、組織の言いなりになり、上司の言いなりになり、取引先の言いなりになり、自己責任意識や思考能力を失い、やがては遵法精神まで失い、いい事と、悪い事との見境すら付かなくなる、これこそまさに“集団的ヒステリー”現象であり、これまで筆者が繰り返し指摘してきた“日本型ムラ社会集団主義”の怖さなのです。