[LOHAS(ロハス)] - 住の安全とLOHAS(2) | LOHAS×エコテクノロジー 地球にやさしいブログ

[LOHAS(ロハス)] - 住の安全とLOHAS(2)

遂に昨日、「耐震強度偽装問題」に関して、警視庁と神奈川県、千葉県警捜査本部は一都五県、延べにして100箇所以上に強制捜査のメスを入れました。
 

今回のこの問題に関しては、実にさまざまな反応があるようで、住民への政府の支援策に対する批判の声(加害者というものがなく、したがって保障請求のできないこれまでの地震災害においては、被災者はみな無き寝入りだったのに、加害者に賠償請求が可能な今回の問題に関してだけ、なぜ税金を使って救済するのか納得がいかない等)に始まり、果ては「姉歯さんがかわいそう!」等の同情論まで、この問題に対する国民のいろいろな声が紹介され、関心の高さがうかがわれました。



どうもこれまで報道された内容から判断すると、偽装を直接行った姉歯氏の罪状は勿論ですが、悪い順に並べると、


①“一気通貫の裏技”を指南した総研の内河氏、


②次が話に乗って施工業者に圧力をかけたヒューザーの小嶋氏、


③これを受け姉歯氏に無理強いをし、バックマージンまで強要した木村建設、


④事態をここに到るまで放置し、見て見ぬ振りをしてきた検査機関のイーホームズ、


⑤最後に、ろくなチェックもせず建築確認を出してきた行政、


の順番で罪状が重いような感じではないでしょうか。



さらに、報道によると実に心配なのは、姉歯建築士以外にも耐震強度を偽装した建築士がいること。


建設業界大手のゼネコン数社でも、同様なことをやっているらしいとのことです。要するに、今回の問題は“氷山の一角”に過ぎないようです。




 ところで、今回の問題以外に、今年の秋以降発覚した建設業界がらみの事件には、道路公団関連の鉄橋建設に関わる談合問題、成田空港の電気設備工事がらみの談合問題がありました。


そして業界がらみの問題は今年になって突然発生したわけではありません。公共工事がらみの談合事件は後を絶ちません。


そこで、このような問題がたびたび起こる背景を少し考えてみたいと思います。


それは一言で言って、“ムラ社会日本”の体質そのものだということです。


「みんな仲良く、和気あいあいに!」を合言葉に、個人間、あるいは企業間の競争を嫌い、古いしがらみや人間関係によってがんじがらめになり、あるいは組織や上司の命令に盲従し、集団や社会の中で“波風”を立てないことこそが最大の能力とされる、閉鎖社会日本の象徴なのです。


新しいことをはじめたり、組織や社会を変革したり、「悪いことを悪い」と言ったり、組織や社会に疑問を持ったりすることすら、日本においては“波風を立てる悪いこと”なのです。


もちろん、早くから国際競争にさらされ、世界でも十分通用する優良企業や個人も一部には存在します。


しかし、とくに公共事業関連という国や行政の庇護の下、ぬるま湯に使った経営を続けてきた企業や業界では、いまだ組織のイノベーションや経営者、社員の意識改革が進まず、旧態依然としたことを続けており、それどころか“企業コンプライアンス(法令遵守)”の精神すら無いのです。要するに、いまだに「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」なのです。


 ただ、このような一連の問題が次々にクローズアップされ、報道されることによって、“ムラ社会日本のムラ人たち”も、少しづつ本当の社会(国際社会で通用する)の常識(グローバルスタンダード)に近づいていくのかもしれません。



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