冬になると映画のDVDレンタルが増える気がするecotaです。
よく行くTSUTAYAがこの前まで準新作100円だったうえ、
旧作はずっと100円で借りられるようになったみたいで嬉しや嬉しです
今回借りたのは「ROOM」。
SNSで友人がオススメしていたので借りてみたらとても良かったです。
TVが居間にあるので、映画を観るときはたいていnaotaも一緒に観るはめになります。
なので、naotaの食いつきが良いかどうかが地味に毎回気になるのですが、naotaの食いつきも上々でした
あらすじナシで感想が書けない映画なのであらすじを書きますが、
前知識が無いほうが断然楽しめると思います!ご了承ください。
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DVDの女性と少年は親子です。母親はジョイ、息子はジャックといいます。
ジョイは19歳のときに男に誘拐・監禁され、それから7年間一歩も外に出たことがありません。
監禁中に産まれたジャックは5歳になりました。
自分を監禁した男との間に生れたジャックですが、ジョイは愛情を注ぎ、母親としての役割を果たします。
日光も満足に浴びれない中でビタミン剤を飲ませ、運動をさせ、室内でできるできる限りの遊びを考え、自分たちがどうしてここにいるのか教える優しい「物語」を聞かせてきました。
ジャックが5歳の誕生日を迎えたとき、ジョイは初めて自分たちの境遇を聞かせます。
自分たちが監禁されていること、外に出なければ「いけない」こと。
はじめは理解できず嫌がるジャックですが、ジョイの言うとおり演技をし、ついにふたりは外に出ることになるのです。
ジョイにとっては念願の「外」ですが、「外」に出ることはジョイに想像以上の苦しみを与えました。
ずっとママと一緒で外のことを知らなかったジャックは困惑し、ジョイに「”ROOM”へ帰りたい」と言います。
ジョイはずっと外に出たかったはずなのに、外に出ると人々の好奇心が突き刺さります。
友人の写真を眺めてはどうして自分だけがこんな目にという怒りが噴き上げ、
母親に「あなたが人に優しくしなさいって言ったから(私は誘拐犯に騙されてさらわれたんだ)!」と八つ当たりをし、
誘拐犯との子供を受け入れられず、直視できない父親にショックを受けます。
もしかしたらジャックに対しても、「この子がいるとあの男のことを思い出してしまう。」
「この子がいなければ」と思ったときがあったかもしれません。
とどめをさしたのは心無いマスコミの質問。
「息子だけでも助けようとは思わなかったの?捨てるようにお願いすることもできたはず」
とても残酷な質問。
ジョイがジャックを手放さなかったのはジョイのエゴかもしれません。
なんなら、ジャックを「使って」外に出たのだって、ジョイのエゴです。
でも、誰がジョイを責められるでしょうか?
追い詰められて限界まできたジョイ。
ジャックがママを元気づけようととった方法とは―。
登場人物全員が持つ複雑な感情を、
セリフにせずに観ている人に伝えることができるように表現している映画でした。
例えば、母親が言った「自分だけが苦しんでたと思っているの?」
これ、自分に八つ当たりされた(要するに甘えてるんですよね)ときについジョイに言ってしまったセリフです。
さんざん傷ついた娘に言っちゃいけないよなぁと思うような言葉ですが本当にそう言いたくなるような状況だったんだろうと思うんですよね。
殺人犯扱いされたこととかもあったんじゃないかと思う。
今はジョイの父親と離婚しているっていうのも、父親がとても遠いところに住んでいるのも、
そこに住むのが耐えられないくらい色々なことが起こったことの暗示じゃないかな。
その辺の作り込みがすごいと思いました。
一番好きなのはジャックがはじめて「外」を見たシーン。
じゅうたんでぐるぐる巻きにされてトラックに乗せられて、そこからもがいてもがいてじゅうたんから出てきたときに見えたときの空の青。澄んだ空気。木の緑。TVではない「REAL WORLD」。
ジャックが外の世界へもう一度「生まれなおした」ような、すごく素敵なシーンでした。
ジョイ役の女優ブリー・ラーソンはこの映画でアカデミー主演女優賞を獲ったそうです。
映画好きさんの間では有名だったのかな?
私はつい最近まで知らなかった…
観て損のない映画です!
