阪神の秘密兵器 | エコリングのブログぅ

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阪神育成選手のロバート・ザラテ投手(25)が、1軍初マウンドで1回を無安打無失点、2奪三振の快投を披露した。打者の手元で微妙に変化する直球は、最速150キロを計測。坂口、T‐岡田、バルディリスと、オリックスの主軸を3者凡退に斬った。オープン戦は3戦全敗となったが、左腕が和田阪神の秘密兵器になる可能性を十分に見せつけた。

 未知数の怪人が驚くべき力を見せつけた。何度も手の汗をぬぐうほど、初1軍の舞台で緊張していたザラテ。だがバッターに向かうと、サングラスの奥の瞳が一変した。1死からT‐岡田を空振り三振に斬った直球は、今年チーム最速の150キロを計測した。

 出番は六回だった。果たしてどんなボールを投げるのか‐。首脳陣、安芸の虎党も興味津々でマウンド上の左腕に視線を注いだ。打順は3番の坂口から始まるクリーンアップ。いきなり昨季、パ・リーグの最多安打タイトルを獲得した好打者が相手だったが、怪人劇場はスムーズに幕を開けた。

 無難にカウントを整えると外角直球で詰まらせての遊直。続くT‐岡田には独特の動く直球を主体に追い込み、150キロの直球で空振り三振に仕留めた。最後はバルディリスには粘られながらも、147キロの直球で、2者連続の空振り三振でねじ伏せた。

 「1軍のマウンドは初めてなんで緊張感はあったけど、打者に対して集中して投げられた」と振り返ったザラテ。パ・リーグ屈指の打者に、直球を完璧に捉えさせなかった。

 本人も「ボールがいい動き方をしている。きょうの真っすぐだと三振をとれることも分かったし、自信になる」とニヤリ。初めて投球を見た和田監督は「緊張の中であれだけ投げられれば通用すると感じた。何かあったときに使えるというのを見せてくれた」と声を弾ませる。

 昨年の春季キャンプでは1軍の紅白戦でテスト登板する計画だったが、左腕上腕二頭筋の挫傷でフイにした。7月末には支配下登録の最有力候補でありながら、腰痛で見送りが決まった。

 ようやく1軍でのベールを脱いだ怪人左腕。ただ現状では外国人登録枠は飽和状態で、支配下枠も残り2つ。球団フロントは早期の昇格に慎重な姿勢を示しており、タイミングは助っ人陣に何らかのアクシデントがあった場合に限られる。

 それでも昨季、2軍でザラテを指導した藪投手コーチは「あんなもんじゃない。もっとスピードは出る」と言い切る。V奪回へ、育成のザラテが秘密兵器になる可能性は十二分に、ある。