新鮮なタイやサヨリを販売する沼島漁協の漁師ら=御影市場「旨水館」 |
沼島漁業協同組合(南あわじ市)の漁師13人が22日、神戸市東灘区御影本町4の御影市場「旨水館」を訪れ、水揚げしたばかりの鮮魚を販売した。客の要望に応じ、漁師自らが魚をさばいて提供。今後も月1回程度実施し、軌道に乗れば、販売スペースの常設化も検討するという。
同市場では昨年8月、鮮魚店が閉店し、鮮魚を扱う店は1店だけになった。「生鮮食品の買い物が完結するのが本来の市場」と鮮魚店の誘致を進めているところに、県から魚食の普及に力を注ぐ同漁協を紹介された。
この日、漁師たちは自ら水揚げしたタイやメイタガレイなど8種類約50キロを持参。料理の仕方や魚の旬などについて、具体的にアドバイスしながら販売した。また、タイの刺し身やメバルの煮付け、サヨリの干物の試食もあり、大勢の買い物客でにぎわった。
メバル10匹を購入した地元の主婦(73)は「煮付けにしたらおいしそう。知り合いにもお裾分けします」とにっこり。同漁協の寺川光信組合長(42)は「生活スタイルの変化や輸入魚の増加で、魚が売れなくなっている。おいしい魚の味を知ってもらうため、漁師自らが発信しなければいけない」と意気込んでいた。