水族館劇場(東大和市)は5月21日より、新作公演「NOMAD 恋する虜」を駒込大観音(文京区向丘2)内に設けられた特設野外劇場「水邊の廢園(みずべのはいえん)」で上演する。
これまで10年にわたって駒込大観音内に特設劇場を建設し、上演を行ってきた同劇団。毎回公演のためにつくられる劇場と、大量の水を使用した大掛かりな仕掛けが特徴で、昨年には早稲田・演劇博物館で「水族館劇場」展も開催された。
同公演制作の梅山さんは「劇場は今回の公演のためだけに、普段は建設現場などで働く劇団員らが約2カ月かけて建設する。毎回2トン程度の水を使っているが、今回の公演ではいつもの2倍の水量を使う予定」と話す。同劇団の魅力については、「水族館劇場は近隣住民や演劇ファン以外の方からも愛されている。水を使った大掛かりな仕掛けは、普段芝居に縁が無いも人にも楽しんでもらえる」と梅山さん。
今回の公演には明治大学教授の評論家・高山宏さんが参加することでも話題となっている。「学魔」の異名を持ち、コアな人気を博すことでも知られる高山さん。今回の出演について、梅山さんは「演劇博物館でのシンポジウムに高山さんに登場いただいたことがきっかけ。高山さん自身としても学生時代を除いて初の演劇出演であり、新たな一面を見ることができるのでは」と話す。
地域に根ざした活動が浸透し、今や谷根千を代表する劇団となった水族館劇場。しかし、今回の公演をもって10年にわたり開いてきた駒込大観音での公演は見納めとなる。「水族館劇場として解散や活動休止状態となるわけではない。常に場所や人々とのつながりを大切にしてきた水族館劇場が、今後さらに発展し、新たな一歩を踏み出すために『見納め』」と梅山さん。
「NOMAD 恋する虜」のチケットは、当日清算予約=3,800円、当日=4,000円、中高生=2,500円。劇団サイトのほかにも、「古書ほうろう」「不思議(はてな)」「バンバンバザール」「パリットフワット」などでも取り扱っている。