左手だけで演奏するピアニスト・舘野泉さんが6月1日、演奏生活50周年を記念したピアノリサイタルをビクトリア・コンサートホール(11 Empress Place)で開く。
1960年に東京芸術大学を首席で卒業した舘野さんは、1964年からフィンランド・ヘルシンキに在住。1968年からフィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーの教授を務め、1990年以降は演奏活動に専念し、これまでに世界各国で3,000回以上のコンサートを行い、100枚以上のCDをリリースしている。2002年に脳出血で倒れて右半身不随となるが、2年半に及ぶ懸命なリハビリと不屈の精神により、左手一本による演奏で復帰を果たした。
今回のリサイタルでは、バッハ作曲・ブラームス編曲「シャコンヌ ニ短調」、スクリャービン「前奏曲と夜想曲 Op.9」、シューベルト「アベマリア」のほか、舘野さんへの献呈作品の中から吉松隆さんの「タピオラ幻景 Op.92」、COBAさんの「記憶樹」、唯一の弟子・平原あゆみさんとの三手連弾による、セヴラック作曲・末吉保雄編曲「休暇の日々から」を演奏する。
同リサイタルを主催するLa Museのディレクターで、シンガポール在住の五十嵐みきさんは「このような素晴らしい日本人ピアニストがいることを当地でも紹介したいと思い、多くの方々に支えられて実現することができた。たくさんの聴衆の皆さんに喜んでもらい、舘野さんにも『来てよかった』と思っていただけるコンサートになれば」と期待を寄せる。
19時開場、19時30分開演。チケットは48~68シンガポールドル。SISTICにて販売中。