買取専門店 エコリング
本日4月14日
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羽田空港内にあるお土産物売り場は、平日でも多くの人でにぎわっている。客層の主なところは羽田空港の発着便を利用するビジネスパーソンである。しかし最近では、搭乗予定がなくともお土産目当てに羽田空港を訪れる新たな客層が生まれている。その誘因の大きな核となっているのが、羽田空港内限定で販売されているスイーツ類だ。
これらは通称「空スイーツ」とされ、バリエーション違いなども含めると、現在では50種以上も販売される一大市場となっている。一口に「空港限定」といってもさまざまで、完全にオリジナルの商品もあれば、全国的な人気を誇る商品の味が違うという場合もある。だが「限定」と聞いて、全国各地で売られている大手メーカーのご当地の味を付けたお土産用のパッケージ菓子を想像しているならば、それは大きな間違い。ここでは中小のメーカーや人気パティスリーが打ち出す限定スイーツがしのぎを削っているのだ。
第2旅客ターミナル誕生とともに限定スイーツの波が広まる
ターミナルの中で直営店舗を管理・運営する日本空港ビルデングの担当者によると、羽田空港限定のスイーツとして同社が送りだした最初の商品は、つきじちとせとの「もちもちパイ福」と、料理研究家・村上祥子さんとのコラボレーションによる「クッキーアラカルトピュア」という2商品だったという。これらの商品は一般のOLと共同開発した商品で、2004年12月の第2旅客ターミナルのオープンと同時に販売を開始。残念ながらいずれも既に販売終了となっているが、同社ではその後も年に2度のペースで羽田限定のスイーツを開発・販売している。
ビジネスユースを念頭にパッケージにもこだわり
では、その開発にはどんな戦略が隠されているのだろうか?担当者によると、何よりもまずは「羽田での需要ありき」のようだ。売れ筋は日持ちがするもので、ふわふわ感やしっとり感、さくさく感などの食感に特徴があるものが強く、そこからぶれないことが最重要ポイントとされている。ビジネスパーソンの利用を考慮し、パッケージもビジネスバッグに入るA4サイズにこだわり、デザインにも手土産に持っていきやすいことなどを考慮しているようだ。なかでも羽田発のオリジナルブランド「羽田スイーツファクトリー」では羽田空港内の店舗で働くスタッフの意見を元に、来客する人たちの嗜好を分析。より顧客ニーズを重視した商品を打ち出している。
新たなマーケティングエリアとしての活用
ここまで限定スイーツが増えた理由は何なのだろうか?限定スイーツなら東京駅にもあるが、ここまでのバリエーションは揃っていない。空港内にテナント出店しているメーカーも積極的に空港限定のスイーツを販売する背景には、テストマーケティングの場としての活用があると考えられる。スイーツ激戦区でもあるこの場所で試験的に販売し、反応がよければその後多店舗展開するという流れが出てきているようだ。
羽田から世界に日本のスイーツを発信する試み
限定スイーツ以外の新たな試みも始まっている。まずは全国から上質のスイーツブランドを集約させた「HANEDA STAR SWEETS(羽田スタースイーツ)」という店舗コーナー。全国的に話題であったり、クチコミで人気があるものを羽田に集結し、世界に発信していこうというコンセプトで2008年12月1日にスタートした。全国からよりすぐりのスイーツショップが集められ、半年間限定で販売を行っている。メーカーによってはここでも羽田限定のオリジナル商品を販売しており、羽田で新たな顧客獲得を狙っている。
ほかにも、2009年12月29日に発売した映画「のだめカンタービレ最終楽章」とのコラボレーションで誕生したスイーツなど、さらにスペシャル感を付与した商品の販売も行っている。

いずれの店舗にも共通しているのが、「羽田にいってもおいしいものがない」と言われないように、今のニーズを積極的に取り入れようとしている点だ。「羽田空港で買いたくなる商品」、いや「買いに行かずにいられない商品」を提供しようとしている。
今後秋に控えた羽田空港の国際化による利用者の増加も念頭に、さらなる進化が期待される「空スイーツ」。今後も目が離せない。