Olympus PenF。ハーフサイズなのに一眼レフ、レンズ交換式。
うかつにも手を出していませんでした。というか、ボディ一体型と勘違いしていました(恥)。
しかし、ひょんなことから調べてみると、APS-Cミラーレス一眼に最適のオールドレンズであることがわかりました。
・APS-Cとハーフサイズは大きさがほぼ同じなので、レンズ設計当初に想定していた画角で使える。
・ハーフで撮っても引き伸ばしたときのことを考えてレンズの解像力が高いという噂がある。
(逆に低いという噂もあるがフィルムが小さかったからでは。)
・広角から中望遠までレンズが一通り揃っている(20-70mm。35mm換算で28-100mm)。テレコンを使えば望遠も何とか。
・フランジバックが短く、マウントアダプターが薄くてすむ。
・ほとんどのレンズが100g台と軽い。
・アダプターも軽いので、持ち歩くのに最適!
・望遠域以外は最短撮影距離が短い。0.2-0.35m。狭いお店で小物を撮るのにも良さそう。
・ミラーレスにつけたときにカッコイイ(これ大事!)。
スナップ派には最高やねん!
で、探してみましたが、程度の良いものがあまりないんですね。。
G.Zuiko Auto-W 20mm F3.5 が評判高かったので1万円ほどで購入。相場よりかなり安いのですが、オールドレンズ・ファン「貧乏派」にとっては痛い出費。
ところが、クモリがひどくてシャワー室の写真みたいで使い物になりませんでした。これについては、あとでレビューします。前から二番目のレンズのサイドが黒く塗装されており、それがムラになっていました。おそらく、それが経年劣化で蒸発して、レンズを曇らせたと見られます。オークションで他の出品も見てみましたが、みなクモリありでした。悔しくて色々考えたのですが、素人でもできるレンズ再研磨の方法を見つけたので、後日チャレンジしたいと思います。
で、比較的安く手に入る F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 をカビ付きクモリなしのジャンクで安く手に入れました。
ジャン!

フードも買ってみました(700円)。ルックスはバッチリです。
しかし、カビがまあまあ酷い。。。


でも最近私は学びました。軽いくもりやカビがついたレンズには最新レンズには決してできない表現ができる。例えば、
・長年ファーストオウナーで愛用していたタクマーが(父、兄、私と引き継いで40年)、LEDランプで見てみたら汚れていたので、アルコール清掃したら、写りがつまらなくなってしまった。
・最近入手したレンズでも、到着してすぐに試写して、リアルな立体感があると思っていたのが、清掃したら平板な写りになってしまった。
・しかし、酷いクモリの場合は、前述のようにお風呂写真になってダメ。使えるクモリか使えないクモリかはLEDランプ検査では見抜けないことも多く、試写しないとダメ。
そこで、カビがあってもクモリがなければ、カビがオールドレンズらしさを出すこともあるのではないかと考えはじめています。あえて清掃は前玉と後玉の表面だけにして、内にカビを宿したままで暫く使うことにしました。

いいですね。リアルな立体感。絞りは開放です。F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 の前評判は、「可もなく不可もなく良いレンズ」というものだったのですが、いやいや優等生だっていいじゃないですか。色味はZuikoらしく爽やかです。
カビが問題になりそうな逆光シーンはどうでしょうか。

逆光で暗くなる影の部分ですが、暗部に光が回って少し汚いですね。いちおうF8に絞っているのですが。でもゲート部分の反射した輝きはなかなか可憐です。
直射日光で逆光の写真を見るとコーティングはよいように思います。


木漏れ日一枚目ですが、フレアやゴーストがあまり目立ちません。ちなみにフードは見た目は良かったのですが、十分に太陽を切れませんでした。この38mmレンズは35mm換算で50mmを狙っている標準レンズなので、広角用フードは不適切で、もっと深くないといけませんでした。
(追記:と、書いたのですが、フードはある程度きいていたようです。フードをつけはずしする実験をしたところ、フード無しだと容易にフレアが出ることがわかりました。ということは、コーティングが良かったというわけではないようです。)
角度を工夫してやっとフレアが出せたのが最後の写真。フレア部分がザラッとしているのはカビの影響です。分解清掃ができないカビ付きオールドレンズではよく見られます。内部にサランラップでも入っているんじゃないかと思うようなフレアもあります。それはそれで神秘的なのですが。

これも逆光ですが、十分によいですね。通りのスナップなのでF8で無限遠に近いです。歪みは感じず建物の線は真っ直ぐです。上の方は少し樽型かもしれませんが。


イエネコを使って、レンズの精緻さを見ています。開放です。十分ですね。ちなみに絞ってもあまり変わりません。ボケ量が減るだけです。もっと細かく写るレンズもあるとは思いますが、開放でこの細かさは非凡です。暗いシーンでも安心して開放で使えるレベルです。
というわけで、このレンズは、「カビなどの汚れで印象的なフレアや低コントラストの淡い印象の絵が得られる」タイプのレンズではないことが分かりました。むしろ、きちんと清掃して使ってあげたほうが、さらにしっかりと写るのではないか。
次の日記では、カビを清掃したあとの写真を載せます。たぶん、あまり変わらないと思いますが。。^^;