前回日記からの続きです。
レンズを分解清掃し、カビ取りしました。

普通の蛍光灯では、とてもきれいに見えるようになりました。

でも、LEDペンライトを当てるとこんな感じ。前回の日記に載せた写真と比べると、白く光る部分は減っているので、確実に逆光でのコントラスト低下は軽減されているとは思うのですけど、元々しっかり写っていたので、実際の写りはそうは変わらないでしょう。
分解する前は、時々ヘリコイドが回らなくなることがあり、振ると直ったりして、「うわ、ジャンクだ」と実感しました。分解してみると、ネジが一本外れていました。それがレンズのなかで動いて、場所によってはヘリコイドを邪魔するという。道理で、振ると治るわけです。これは当然直しました。さて、作例です。


絞りは開放で撮っています。グルボケの傾向がしっかり見て取れます。40mm F1.4だとさらに丸ボケが大きく写ってくれそうですね。猫の毛を見てください。開放でこれだけシャープならまずまずです。開放から使えるレンズ認定です。もう一発サービスで猫を。

これは、逆光ではないので、画面全体が濃厚に発色しています。

これも開放です。若干ピントが甘くて恐縮ですが、逆光もレンズ内に光が入らなければ、白くはならないと分かります。

これも開放ですが、光が反射するところが白にじみしているのが分かるかと思います。カビがゼロならもっと少ないかも。

最短撮影距離で撮っています。ピント面は細かくシャープ、それ以外は大きくボケる。メリハリの付いたいいレンズです。

最短撮影距離ほど近くはありませんが、比較的近いです。このレンズはこういう近場にあるものを細かく写すのが一番良いかも。


個人的にはもっとも「リアルな臨場感」を感じさせられた2枚。遠近のギャップがあるからこそできる表現。



遠景が写るものです。悪くないです。無限遠も出ています。左端の杭の部分が流れもせず、くっつきもせず、きちんと写るのにはびっくりしました。たしかに解像力があります。水蒸気のせいで多少ぼやっとします。これがカビのせいかどうかは判断できません。パット見は風景写真にはどうかなというインプレッションが得られたのですが、厳しすぎでしょうかね。いろいろな場所で、遠景の撮影を試みていますが。
さて、総括しますよ。
ネットでの作例を色々渡り歩きましたが、可もなく不可もなく、そつなく写るという評価でした。
しかし、それは過小評価です。これだけカビがあるハンデのある個体なのに、開放から細かく写せています。
<APS-Cに最適のフォーマットで、ミラーレスと組み合わせたときのコンパクトさとルックスは最高。マクロレンズとしても使えて、開放からシャープ、グルボケと、逆光での白にじみで、オールドレンズらしい写りが堪能できる。オールドレンズに興味があるという人に勧めたくなるレンズです。>
ただ、なぜか良い個体がない。カビや曇りを、オールドだから味わえる特質として受け入れられる人、試してみてはどうでしょうか。